2009年11月22日日曜日

旧ブログ記事:「させていただきます」の嵐(2009年11月22日掲載)

芸能人(でなくてもいいんだけれど)の交際宣言というのは、たいていの場合、

「○○さんとお付き合いさせていただいております」

という表現を使うもんだな、と、日曜日のNEWSバラエティ番組を見ていて改めて思った。

以前から気にはなっていた。

「○○さんとお付き合いさせていただいております」 は、身内だけでつかえばいい表現ではないか?

たとえば、山田太郎さんと鈴木花子さんがお付き合いしている。
山田太郎さんが、鈴木花子さんちに挨拶にいく。
花子さんの両親に対して、
「花子さんとお付き合いさせていただいてもよろしいでしょうか」
とか

「花子さんとお付き合いさせていただいています」 なら、まだわかる。

花子さんが太郎さんの両親に対して、「太郎さんとお付き合いさせていただいております」 もわかる。

取材の相手(はたまた、TVのこっち側の視聴者)に対して、「お付き合いさせていただいています」って。 

変なの。

そもそも。

させていただく、とは、「許可を得て・・・」というニュアンスがあると思うのだ。

「山田太郎さんとお付き合いしています」 というほうが数百倍潔いと思うのだけれど。

あ、そういえば、「させていただく」は、色々な方面に進出していて、

こんなのも聞くことがある。

「当社のこの新製品には、”××”という名前をつけさせていただきました。」

え?別に「という名前をつけました」「という名称にいたしました」でいいんでないの?と思う。

こんなのも聞く。

「お客様、このコートにはアンゴラを入れさせていただいたのですよ。」

別に許可してないけどぉ~・・・とへそ曲がりの私は思う。

最初の話に戻るけれど、その内、「入籍させていただきました」と言うんだろうなあ。


「○○いたしました」
「○○しました」
「○○します」
「○○しています」

を強く推奨したい私です。

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