読んだのはずいぶん前なのですが、ページをぱらぱらめくっていて、以下の文を見つけました。
「若いときは、自分を動かすためのモティベーションを知れば十分だが、やがてひとに働いてもらう立場になると、どうすれば他の人びとに動いてもらえるかという点を踏まえてモティベーションを学ぶ必要がある。」
「他の人びとがインセンティブの制度や管理職のもつ人事権ゆえにではなく、上司の描く絵がわくわくするものなので、喜んでついていくようになっているのなら、そのような人々への影響力はリーダーシップにほかならない。」
「モティベーションとリーダーシップとは、組織行動論において、二人三脚のような不可分のトピックであることに気づく。」
ふむ、なるほど。
時々「自分が何に動かされているか」を自覚していない人もいます。もちろん、内面に何か「これによって私は動いている」があるのでしょうが、言語化したことがないので、人に説明できないようなのです。
そういう状態のまま、人を動かす立場になってしまうと、今度は、メンバを動機づける必要があっても、自分自身の「やる気の素」も整理できていないため、他者のやる気などさらに分からない状態になるのかも知れません。
1人でも後輩ができたら、「他者を動かす」ための知恵や工夫が必須になりますが、その前にまずは、「自身のこと」を落ち着いて考えてみる必要がありますね。
● 金井壽宏 著 『働くみんなのモティベーション論』 NTT出版
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