その際、「現場で新入社員を育成していて困っていること」を挙げていただくと、「叱るタイミングが難しい」「叱るのが苦手」「叱ることに躊躇する」という発言が数多くありました。
●「あれ?」とは思うものの、ついつい何も言わずに見逃してしまう
●後になってから「ああ、注意すべきだったかも」と思う
●「これって、個性の範疇かな?」と躊躇する
など、理由はさまざまなれど、「叱るのは難しい」と言うのです。
それで、 「私が以前、上司に教わったことなので、受け売りですが」と断った上で紹介したのが「叱る際の3つの基準」です。
部下や後輩を叱るべきかどうか迷った時、3つの基準のどれかに当てはまるかどうか考えてみればよい、と。
1.顧客のためにならないなら、叱る
2.自社のためにならないなら、叱る
3.当人のためにならないなら、叱る
この話がとても印象に残ったのか、その日の研修報告には多くの方が「叱る際の3つのポイントが役立った」「3つのポイントに照らし合わせて、叱る勇気も持ちたい」といったコメントを書いてくださいました。
実際、この上司には、上記の基準で数多くお叱りを受けました。そういう実体験もあるので、私も長く忘れずにいるのだと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿