2010年1月26日火曜日

旧ブログ記事:あ、胃洗浄の!?(2010年1月26日掲載)

関西に出張してました。とあるクライアントで研修。

教室で開始前の準備中、「田中さん、ボクのこと、覚えていますか?以前、大阪の教室で”トレイン・ザ・トレーナー”を受講したものです」と話しかけてくださった男性のお顔を見て、「あーーーーー」と大きな声を上げてしまいました。

「もしや、胃洗浄の!?」と言うと、にこにこして「そうです!」と。

聞けば1999年のことだったそうです。

もう、覚えているも何も、昨日のことのように思い出せます。 大阪のトレーニングセンターがまだ梅田駅近くにあったころの話。

「トレイン・ザ・トレーナー(通称TTT)」という講師養成講座に集まった関西地区の様々な企業の方たち。

4日目に一人10分のプレゼンテーション演習(ビデオ撮影つき)がありますが、この男性(Zさんとしましょう)は、午前中欠席との連絡が。 前夜、緊急入院してしまった、とのこと。

クラス全員で心配しつつ、一人ずつのプレゼンテーションは開始。

このまま欠席なさるのかなあ、と思っていたら、Zさん、午後になって来社され、最後の番でプレゼンをなさいました。

プレゼン資料は、病院のベッドで作ったそうです。

プレゼンテーションの冒頭。表紙ページには大きく「カレーの呪い」とありました。

爆笑を誘った後、すぐに「あ、間違えた」とそのページはクリックして、正しいプレゼンタイトルに替え、本来予定していたマイクロソフト製品か何かをテーマにした技術的な内容のプレゼンをなさいました。

落ち着いてから詳細を聞くと、こんな出来事があったといいます。

前日の昼、仲良くなったクラスの皆さんでこぞってカレー(10倍カレーとか20倍カレーがあるお店)に行きました。Zさんは辛いものが得意ではなかったようですが、誘われてついていってしまいました。

その晩、猛烈な胃腸の痛みに襲われ、救急車で病院へ。病院では胃洗浄を施され、一晩入院。 仕方ないので、ベッドの上でPPTを駆使してプレゼン資料を作ったというわけです。

午後にはなんとしてでも教室に戻り、絶対にプレゼンしようと退院。当社の教室で無事プレゼン実施。一時的なものだったのか、この時は既に明るく元気なご様子でした。いずれにしても、「なんとしてでも教室に戻りたい!」という、その熱意に頭が下がります。

・・・・

そんな思い出のあるZさんと11年ぶりに再会しました。 お元気そうでなにより。当時と全く変わらない笑顔のZさんでした。

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ところで、この11年前のTTTは、他にも思い出深いクラスでした。

10人弱が一人ずつプレゼンをしていく中で必ず「ご自身の感想、振り返り」を仰っていただきます。 

誰もが「前の人よりウケなかった、悔しい」 「自分が1番ウケたわけじゃないのが、ザンネン」 とコメントされるのです。 

「ウケる/ウケない」がプレゼンの評価基準なんだぁ、さすが関西!と思ったものでした。
(もちろん、コメントはそれだけではありませんでしたが。)

なんとも懐かしいことを思い出させてくれる関西の旅。


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