2010年4月2日金曜日

旧ブログ記事:「A4入りますよ!」(2010年4月2日掲載)

男女雇用機会均等法施行の年に新社会人になった私やその周囲の人々は、「女性」だというだけで、今思えば、いろんな目に合ってきた。(いや、いまの女性だって、はたまた男性だって、とりようによっては、「ハラスメント?」という目にあってはいるだろうけれども)

会社で定期的に上司との面談がありますねぇ。四半期ごととか。その際、女性だけが聞かれた質問は、「結婚する予定は?」と「結婚しても続けるの?」だった。

女性の先輩が、面談から席に戻ると、いつもプリプリ怒っていて、

「あの質問、●●クン(=同期の男性)にも同じこと尋ねているのかしらん!?」

と憤慨していたのをよく覚えている。

・・・なんてことを先日、とある企業でお客様とランチしながらお話していたら、彼女もほぼ当世代で、

「ああ、あったわぁ・・・・。私、システムの担当者です、って挨拶に行ったら、先方の課長に”あ、女の子か”って言われたこともあるし」
なんておっしゃって、「そうそう!」と手を取り合って共感したのだった。

別の女性(これもほぼ同年代)が20年くらい前、PMとして、とある企業のシステム開発に携わることになり、先方に挨拶にいったら、

「うちのシステムを女にいじらせるわけにはいかん!」と言われ(25年くらい前の話です)、
それ以来、「そこの製品は絶対に、こんりんざい手に取らないようにしている」と言っていた。(恨み骨髄ってやつでしょうか?)

・・・

ところで、タイトルですが、

若かりし頃、バッグを買おうと売り場に行き、「これ、書類入りますか?たとえば、A4サイズの・・」と定員さんに言うと、「A4ってなんですか?」と言われることがまだ多く、「これです」と自分のバッグから書類を取り出して見せ、さらに売り物に入れてもらったりして、試したことが多々あった。

いつの頃からか、バッグを見ていると、店員さんのほうが

「お客様、これA4、入りますよ」

と言うようになった。

どんなバッグ(パーティバッグは除く)でも、まずは、「A4も入りますよ」「A4入りますよ」と言われる。

私は、これを「女性の社会進出の当たり前化」の象徴だと思っている。


「A4入りますよ」


男性がバッグを買うとき、絶対に言われないせりふだと思うのだ。

・・・・

というわけで、今日も「A4」が入るバッグを持って闊歩(気分だけ)するのであった。

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