2010年4月23日金曜日

旧ブログ記事:講演のテーマ(2010年4月23日掲載)

時々、講演のご依頼をいただくことがあります。NPO●●とか××協会といったところからです。

大変ありがたいお誘いなので、スケジュールが許せば挑戦するのですが、ひとつだけ困ることがあります。

それは、

「お引き受けいただけますか?」
「はい、喜んで。声を掛けていただき、ありがとうございます」

の会話の後に、すぐ、

「では、早速ですが、講演のタイトルと講演概要と田中さんのプロフィールをお知らせください」

というリクエストが来る点です。

え?待って、ちょっと待って!!!!!

「私にどういう期待をされてお誘いがあったのでしょう?」
「来場者はどんな背景で、何を期待して来られるのでしょう?」
「時間は?」
「そもそもこの会合全体の目的、主旨は?」

など、教えていただきたいことが山ほどあるのに、突然、「では早速ですが、タイトルを」って。そりゃご無体な。

それでこちらから詳細(特に聞き手の人数と背景、それから期待されている内容)を伺い、それを元に「こんな内容で、こういうタイトルでいかがでしょう?」と提案します。(通常、タイトルや内容決めまでに2-3回のやり取りが発生します)

どうして「講演」となるとあなた任せになるんだろう?とずーっと疑問に思っていました。

最近、理由がわかったのです(聞き出しました!)。それは、

「こういう内容でお願いします。聞き手はこういう期待を持っています」などとリクエストを詳細に示すと、「不機嫌になる講演者」がいるんだそうです。

たぶん、

「わしに講演を依頼しておいて、テーマだの内容だのまで指定するとは何事じゃ!!」

とおっしゃる御仁がいらっしゃるのでしょう。(口ぶりはあくまでも想像)

だから、無難に「あなた任せ」で依頼がくる。

それって変です。

「誰(どういう属性や背景をお持ちの)のために」
「何を伝える(どういうことを知らせたい/知りたい)のか」

は、その時々で異なるはず。

講演依頼にもちゃんとRFP(Request for Proposal)を出してよいのです。

ホント、遠慮せずに。当たり前のことですから。

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