2009年9月30日水曜日

旧ブログ記事:ブログ開始から半年(2009年9月30日掲載)

4/1ブログ開始から、半年。 続けられていることがなんとなく、嬉しい。

研修の仕事をしていると、

「他社事例を聴きたい」
「同業者の実践例を知りたい」

というリクエストを頂戴することがとても多い。

とはいえ、研修で紹介できるものは限られている。

「こんなことがあった」
「あんな話を聞いた」

をブログで紹介すればいいんだー、から始まった。

書いていて気づいたことは、「私自身の頭の整理になっている」こと。

書くためには、考える。
考えながら、気づく。

UPした後で、「ああ、そういう意味もあったのか」と再び気づく。感想メールを頂戴して、別の視点を教えられる。

こういう思考のプロセスとその結果が仕事に役立っている。

2009年9月29日火曜日

旧ブログ記事:機械出しが早いナースはもはやナースではない!?(2009年9月29日掲載)

先日紹介した産科医のブログ、昨日のエントリーにちょっと感動したので、再び引用です。

まずはお読みください。

『毒舌ドクターBermudaの三角形な気持ち』
http://ameblo.jp/sanfujinka/entry-10325218005.html

よく上司の立場になれ、と言いますね。一歩先を読めとか、そんな風にも言いますね。

「自分が手術をしている気持ちで術野を把握して・・」というのは、どの仕事でも通じることだと思います。

このエントリーでふと思い出したのは(以前もどこかに書きました。このブログだったかも知れません)、新入社員のフォローアップ研修を1月末に行った時のこと。

「電話を取れぇ、電話を取れぇ、と言われるけど、上司や先輩の居場所がわからん!わかるようにしておいてほしい!」

多くの新入社員がこういう文句を言っている中、一人だけ、涼しい顔して、こう言った新人社員がいました。

「上司の居場所がわからないから苦労したってことないなあ。自分は出社したら真っ先に上司・先輩のスケジュールを印刷して、電話の脇に置いておくので、電話がかかってきてもすぐ対応できる」

この彼は、きっと、「自分で手術している気持ちでいるナース」と同じマインドなんだと思います。

2009年9月28日月曜日

旧ブログ記事:間違い電話・間違いFAX(2009年9月28日掲載)

新人に毛が生えた程度の頃の話。

外線電話を取ったら、いきなり、こう言われました。

「お宅のカメラがうまく動かないんだけど」
「・・・・」

当時の勤務先DECは、コンピュータのメーカーでした・・・、が、なんせ2000人とか3000人といった社員規模だったので、「自分が知らない製品もあるかも」 と思い、しばらく先方のおっしゃることを聞いていました。

それでもちっとも分からないので、「少々お待ちくださいませ」と言って、近くにいた先輩に尋ねます。

「うちって、カメラも扱っていますか?」
「うーん、たぶん、扱っていない」  (先輩もよくわからないんです。「扱っている」はわかっても「扱っていない」と言い切るには全ての知識が必要になりますから)

しばらく会話して、会話の流れで「当社の製品ではないようですね」 と判明し、電話を切りました。

確信を持った話し方をされる間違い電話は、こちらに確信がない場合ほど動揺するものです。

・・・・・・・・・・

そう言えば、以前、自宅に帰宅するとこんなFAXが床に落ちていました。

「明日の集合は、8時です。 街中だけでなく、温泉での撮影もあります。 水着撮影をしますので、持参してください」

差出人も宛名もちゃんと書いてないので、「間違いですよ」と連絡することもできず、 モデルさんたちは、果たして集合できたのか、と他人事ながら心配になりました。 

それでも、「水着撮影かあ・・・。どうしようかなぁ?」 と一瞬考えた私です。

2009年9月27日日曜日

旧ブログ記事:週末かあさん-先輩達の苦労と努力(2009年9月27日掲載)

私が社会人になった頃は、育児休業制度がまだなく、産休があっただけでした。

産前6週、産後8週。ってことは、ほぼ2ヶ月の赤ちゃんを保育園などに預けて、仕事を復帰する、というわけです。

20年くらい前のこと。その頃は結婚していたので、予習しておこうと思い、「生後2ヶ月の赤ちゃんというのは、どのくらいなのだろう」と、大学の同級生に頼んで見せてもらいに行ったことがありました。

「わ、小さい。この段階で預けて仕事するのかあ」と思った記憶があります。(結果的に「わが子」はいませんが)

同じ頃、勤務先では、先輩が出産し、産後8週で復帰してきました。

当然、授乳期間中で、どうしていたか、というと、会議室ひとつを昼休みに毎日予約して、ランチしつつ搾乳(搾乳という言い方もなんですが)。それを職場の冷凍庫に入れて、帰宅時に持ち帰る・・・といった工夫をしていました。全員で使う冷蔵庫ですが、誰も話さないけれど、冷凍庫の扉は開けない、という不文律もできて。

ある日、その先輩が顧客先で研修を担当することになり、搾乳が課題になりました。上司に相談し、営業担当者から先方の研修担当者に話してもらうことにしました。先方担当者は快く以下の対応をしてくださいました。

●ランチタイムに鍵のかかる会議室をひとつ使わせていただく
●冷凍庫を研修終了時間まで貸していただく

先輩は、そうやって、お子さん(というか、Baby)を育てつつ、仕事をしていました。

育児休業や育児時短が3歳まで認められている企業もあるそうですが、それでも、育児と仕事の両立は、相当大変なことでしょう。

生後8週での復帰は、どれほど苦労があっただろう、と今にして思います。

私は若すぎて、想像力もあまり働かず、何もサポートできていなかったかも知れません。

86年入社の私は、男女雇用機会均等法初年度組ですが、当時は、色々な混乱や混沌が自社でも友人の勤務する企業でも沢山あったことを覚えています。

その中で、先輩たちは、それぞれに頑張って「女性が働く礎」を作ってくださったのだということを忘れてはいけないなあ、と思ったりします。

2009年9月26日土曜日

旧ブログ記事:IKKOさんの言葉~寝る前によいことを考える~(2009年9月26日掲載)

IKKOさんのトークショーってのに行ってきました。招待券をいただいたので、お友達と。

美容に関するトーク+なぜか不明ですが山本リンダ系の歌を沢山歌う・・。バックダンサー付き。

ぽっかぁあ~ん、と口開けて、舞台を眺めてしまいました。

サービス精神旺盛な方で、1500人だかいる会場の1F席を巡り歩き、握手・握手。私たちは1F席の前方通路側に座っていたので、すぐ脇をIKKOさんが通った時、「おぉ~」と小さく声を上げてしまいました。(ちとミーハー)

ま、そんなことはさておき、心に残ったこと2つ。

●19歳で上京、下積みが7-8年(?)あったそうで、その間、先輩たちに「あなた、何をしてもダメねぇ」と言われ続けていたそうです。20代後半まで、ってことです。30歳で独立し、そこから今に至るのですが、「ダメだ、ダメだと言われても、こつこつやっているとそれなりになってくる」というようなことを仰ってました。

新人研修、あるいはそこに関わるOJT担当者研修などに携わることが多いのですが、「こつこつ続ける」とか「ダメだと言われても諦めない」とか大切なことだなあ、と思ったのでした。

●毎晩寝る時に、悪いことを考えてはいけません。
「今日はいいことがあったかな」「あれがよかったな」と幸せなこと、楽しいこと、よいことを思いながら寝ると寝ている間に肌がきれいになってきます、みたいなことも仰ってましたよ。

肌云々・・・はよくわかりませんが、「寝る時」に「よいことを考える」って確かに!と思いました。

その日、すんごく嫌なことがあったとしても、ひとつくらいよかったことは見つけられるような気がします。

そういう風に眠るって、自分を大切にしていること、につながるのかな、と。

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IKKOさんのプロフィールを見ていたら、誕生日が同じことを発見。

彼女(彼?)のほうが、1年年上ですが、同じ誕生日、というだけで、ちょっとシンパシーを。

ちなみに、鈴木その子、若乃花(お兄ちゃん)も同じ誕生日です。ラインアップがステキ?です。

2009年9月25日金曜日

旧ブログ記事:ちょっとナンギな受講者たち(2009年9月25日掲載)

トレイン・ザ・トレーナー」という当社のヒューマンスキルで一番古いコースがあります。アメリカで開発されたものを日本向けにアレンジし、改訂したりして、ずっと実施しているものです。

参加者は、いろいろな企業の社内向け講師、私たちのような社外向け講師、その他、以前書いたように、医師・看護師など様々な属性の方がいらっしゃいます。いずれも「何らかの形」で「教える」業務に携わる方です。

中に「扱いにくい受講者の対処」という章があります。原版では、”How to deal with difficult students.”となっていた記憶があります。


そこでは、「皆さんが扱いにくいと思う方はどんな人ですか?」を挙げていただき、「どう対処していけばよいか」を議論していきます。

多くの知恵を集めると、自分ではどうにも対処法がわからなかったことでも、「なるほど、その手がありますね」と気づいたり、「自分のアプローチを変えれば、その”人”は、扱いにくい人にならなかったのかも」と反省する機会が得られたりします。

ただ、中には、「えー!?!?」「そんなこと、あるんですか!?」という例もたまに挙がるのです。

たとえば、以下のような。(いずれもその企業での「公開講座」での出来事だそう)

●水分補給!?
開講時から1日中、ずーっとペットボトルの水を飲み続けている人がいました。すごく喉が渇くのだなあ、と思ってみていたのですが、時間が経つにつれ、ちょっと様子が変・・・。

近づいていくと、なにか匂うのです。・・・ペットボトルに日本酒を入れて、ずっと飲み続けていらしたんです。 びっくりしちゃって!

→ このケースは、1日クラスだったので、気づかなかったフリをして、黙って見逃したそうです。

●売り込む人
休憩時間から戻って、講義を再開しようとすると、一人の方を囲んで皆さんが何か話を聞いています。何かなと思ったら、「身内が画家なんだけど、その絵を買ってくれませんか?」 と宣伝というか、販促活動をしていました。

●付いてきちゃった人
自宅の玄関のチャイムが鳴ったので、ドアスコープを覗き込むと今日受講してくださった男性がそこに立っていました。どこから、いつからから付いて来たんだろうと思ったら、ゾーッとしました。

→聞いていた全員が「ゾーっ」としました。

「教室」ではいろいろなことがあります。 事件は、「教室」でも起こっているんだー、ですね。

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9/11(金)に参加したLearning barの報告を中原さんがUPしてくださいました。(皆さんがブログで引用しやすいように、と) →コチラ

*どーでもいいお知らせですが、田中が写真に写っています。分かる人にしか分からない・・・。いや、分かる人にすら分からない。本人でもやっと認識できた、という・・。めがねの女性の右肩後ろに顔の右半分(ベージュジャケット着用)が写っています。ホントにどーでもいいお知らせですね。これは、何かの時の「アリバイ」になるだろうか?

2009年9月24日木曜日

旧ブログ記事:リーダーの実践報告(1)(2009年9月24日掲載)

カレンダー上の連休は終わりましたが、2日休みを取るとさらに長期休暇になる関係で、まだオフィスはがらんとしています。

「リーダーシップ」研修では、OJT(実践)期間を挟んで、3-4週間後に報告会を兼ねたフォローアップ研修を行うケースがよくあります。

実践結果として報告された内容を、過去の記録からご紹介します。

●会議でメンバの発言が極端に少ないことを心配していたリーダー

<やってみたことと成果>
「会議中に、自分からおのおのを指名することにした。名前を呼ぶと、誰もが案外発言するものだとわかった」

→ この例では、「皆、何かある?」「質問がある人?」などと聞いていたのを「◎◎さんはどう思う?」と名指ししてみたわけです。黙っているからと言って考えがないわけではなく、発言のチャンスを作ってもらえるとここぞとばかりに意見を言うのですね。

●指示通りに動いてくれないことがあると嘆いていたリーダー

<やってみたことと成果>
「メールと口頭での指示とを組み合わせてみた。間違いがないように期日とか成果物の仕様などメールに書き、具体的な話は口頭で行った。その結果、認識のずれが激減し、手戻りもほぼなくなった。」

→ メールでどれほど正確に書いたつもりでも、受け手の枠組みで文章を読むため、どうしても誤解が生じることがあります。双方向のやり取りでその誤解の種や芽を摘んでしまうことで、成果が出るようになったのでしょう。

●メンバがまずい状況を隠しがちなんです、というリーダー

<やってみたことと成果>
「レビュー会議の際、最初に褒めると、その後本音を言ってくれるようになった。」 

→ それまでは、「ダメ出し」を多くなさっていたそうです。たしかに、品質とか納期とか懸案事項が山積みの状況では、褒めるという気持ちの余裕はなかったのかも知れません。この例では、「ありがとう」「いいところに気づいたね」「さすが」などという言葉をまずは発するようにしたそうです。

すると、「実は、疑問が」とか「不安に思っていることがあるんですけど」といった発言が出やすくなって、問題に早く対処できるようになったとのことです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

その他、こんな報告もありました。

●「リーダーシップ」といったことを意識して行動していると、徐々に周囲が気になるようになりました。たとえば、他人はどんな風に振舞っているのだろう?と同じような立場の人を観察するようになりました。

●「自分ができることは何だろう?」と毎日考えるようになりました。

プレイング・リーダーさんたちの多くは20代後半から30代半ばくらいの、今が「旬」な感じの方たちです。 こうやって、「試行錯誤」しながら、一歩ずつ前進するんですね。

多くの報告や感想を聞くことで、講師の私もとても大きな学びを得ることができます。

2009年9月23日水曜日

旧ブログ記事:映画:「ココ・アヴァン・シャネル」と「かもめ食堂」(2009年9月23日掲載)

連休最後の水曜日。

連休かあさんは、昨日自宅に戻り、プライベートタイムを過ごしております。

22日、「連休かあさん」中、甥っ子外出、数時間・・・で、ヒマが出来たので、実家近くの「南町田グランベリーモール」へ出かけ、「ココ・アヴァン・シャネル」という映画を見てきました。

人生初・一人映画鑑賞。

映画館に一人で入ったことがなかったのですが、シネコンはきれいで、怖くないので、安心ですね。私の右も左も70代くらいの女性お一人でいらしてました。

ココ・シャネルの孤児院時代から青春時代(歌手をしていたり)、後半は一気に成功へ。フランス映画なので、シャネルの服がどうできたか、よりは、シャネルの「若かりし日の悶々」と恋愛が中心で。

もうひとつ、「ココ・シャネル」という映画があって、こっちを観たかったのですが、同時期に似たタイトルで2つも上映しているものですから、紛らわしいこと。

次は、ぜひ「ココ・シャネル」を観たいものです。

さて、今日は自宅で、「かもめ食堂」のDVDを観ました。

群ようこ 著「かもめ食堂」(幻冬舎)を読んだところ、友人数人が「映画、よかったよ」と薦めていたのを思い出し、買っておいたものです。

薦めてくれた一人が言うには、「おにぎりをにぎる手つきがとてもおいしそうだ」とのこと。

観てわかりました。小林聡美のおにぎりが、本当においしそう。

ところで、「かもめ食堂」には、おにぎり以外にやたらとおいしそうな「豚肉しょうが焼き」が登場します。これらは、フードスタイリスト・飯島奈美さんの監修なのだそうです。(DVDについていたMaking映像でも飯島奈美さんがちらっと映っていました。)

「豚肉しょうが焼き」は、以下の本にレシピが載っています。で、この本が、これまた、どれもこれも、懐かしいレシピで、しかも、おいしそう・・・。 添えられた文章もとてもよい。

ここ数週間、寝る前に1レシピずつ読んでます。

● 飯島奈美 『Life なんでもない日、おめでとう!のごはん。』糸井重里事務所

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あ、そうそう、実家で「連休かあさん」中に義弟と並んで皿洗いをしていたら、突然、

「打ち上げの打ち上げは、しますよ」

と言われました。

げげっ!ブログ、読んでいるんだ。

読んじゃあいないと思って、好きなことを書いていたんだけれど・・・。

「あの、なにか、まずいことはありましたでしょうか?」(急に敬語)
「いえ、いいんじゃないですか?モノを書く仕事をしている人の家族は、ネタにされる、と相場が決まっていますから」(こちらは、元々敬語)

どきどき・・・。

でも、「打ち上げの打ち上げ」があることが判明して、よかった。

2009年9月22日火曜日

旧ブログ記事:産科医療の現場(2009年9月22日掲載)

最近、毎日チェックしているブログがあります。産科医が書いているブログです。

この一篇(↓)を偶然見かけてから、です。(いい話だなーと思って・・・)


『あめだま』
http://ameblo.jp/sanfujinka/entry-10238760835.html

この方は、フィクションを織り交ぜたブログを書きつつ、産経新聞では、マジメな連載をなさっていて、(『産科医解体新書』)文体の違いに少々戸惑いますが、産科医療の現場について、「なるほど」と思うことが沢山あります。

『毒舌ドクターBermudaの三角形な気持ち』
http://ameblo.jp/sanfujinka/

・・・・・・・・・

甥っ子は、お腹にやってきた早い段階から、リスクが想定されていたので、「NICUがある病院を」ということで、周産期医療に取り組む、とある大学病院にお世話になりました。

そこで働く産科医も看護師さんも激務だなあ、と見舞いに行くたびに感じておりましたが、このブログを読むと、産科医療は大変なことになっているんだな、と改めて思います。

そういえば、引退した父が60歳の定年まで勤務していたのは、横浜のそこそこ大きな総合病院で、家族は、長いこと、その病院(の色々な科)にかかっていましたが、小児科の外来が消えたのは10年前くらいだった記憶があります。

さらに、産婦人科が「お産」をやめたのがたぶん4-5年前。でも、医師は3-4人はいました。産科がなくなり、婦人科の外来が週4日になったのが2年くらい前。この段階で医師が2人になっていたと思います。

今年はとうとう婦人科が週1回、予約診療のみ(医師1人)、となりました。

待合室には、以前多くの妊婦さんが待っていたものですが、今では、その光景も見られなくなりました。

医師の世界は、本当に過酷なのだと思いますが、患者も「じゃあ、いったいどこへ行けばいいのか」と悩むのですよね。

色々と考えさせられます。

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31週で生まれた甥っ子は、NICUに長いこといましたが、そこの看護師さんは、激務の合間に
「○○ちゃんの記録」をつけてくださっていました。

これは、授乳にやってくるママとの交換日記みたいなものですが、ママ・パパを安心させるためのツールでもあったようです。

「○○クンは、今日は、呼吸器をちょっとだけはずしてみました。凄い!」
とか
「○○クンは、泣き声が元気ですね」
とか、そんなのです。(たまにポラの写真も貼ってある。かわいいシールが貼ってあったり。)

誕生からほぼ2ヶ月経った退院日には、手型と足型を取ってくれていて、「これからはパパとママと一緒だね」みたいなことが書かれていました。

夜勤の合間などに書いてくださったのだろうと、と本当に頭が下がります。

2009年9月20日日曜日

旧ブログ記事:連休かあさん:ボクにおっぱいさえあれば・・・(2009年9月20日)

週末かあさんは、連休かあさんにバージョンアップしています。

昨日は、とうとう、入浴してしまいました。沐浴ではありません。Babyと一緒に(二人で)お風呂に入るのです。

ママ(妹)が入れるのはよく観察していました。

お風呂まで連れて行き、お風呂上りを受け取って、オムツ、着替えを担当する、という、いわば、後方支援的な役割だったのが、「1日駅長」ならぬ、「1日お風呂メイン担当」へ。

面白い体験でした。(そして、さして泣かせず、無事終了。達成感あり!)

そりゃそーと、数年前、同僚の男性にBabyが生まれた時、「ボクにおっぱいさえあれば・・・。おっぱいがないことが、唯一悔しい!」と、それはもう、凄い親バカぶりを発揮しておりました。(今でも彼は十分親バカです)

その時、「お父さんが、”おっぱいさえあれば”なんて嘆くとは、かなりの親バカだねぇ」と皆で大笑いしたものですが、今ならわかる。その気持ち。

「おっぱいさえあれば」は、「おっぱいさえあれば」かなりの問題は解決する、という意味だったのですねぇ。

ママを休ませることもできるし、自分の力だけで泣き止ますこともできる。

同僚は、親バカだからそう叫んだのではなく、もっと深いことを言っていたんだなあ、と思います。

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この同僚は、朝イチメールの初回に登場した、「お局様」を連呼した母上を持つ人です。

先日、「うちのお袋は、全く悪気なく発言したはずで、お局様とは、”春日局”などと同じように、とてもいい意味だと今でも思っている可能性が大だ」と言われまして、「そうか、そうだったのか」と納得してしまいました。

2009年9月19日土曜日

旧ブログ記事:赤ちゃんエッセイ・漫画・マジメな本(2009年9月19日掲載)

ここ数ヶ月、多くの「赤ちゃん」関連本を読みました。

「あるある」「そうそう」だったり、「なるほど、そういうことね」だったり、「うん、わかった。覚悟しておこう」だったり。

それぞれに共感したり、心の準備ができたり、「同じ現象があるのね」と安心したり。 (未知なことへの不安が大きい育児において、こういう本が凄く役立つことを今回初めて知りました。)

私が購入し、購入者特権で先に読み、次にママ(妹)へ。さらに、母(ばあちゃん)もたまに読むという。あ、もちろん、パパ(義弟)も読んでます。

面白かったなーというのを以下にご紹介。(いずれも、今は手元にないので、記憶をたどって書きます。なので、引用は全く正確ではありません。)

まずは、マジメな本から。

●小西行郎 『赤ちゃんと脳科学』 集英社文庫 
いやあ、これは、勉強になった。赤ちゃんには、こういう能力が備わっている、を脳科学者の視点から解説。早期教育、TVを見せる育児の影響についても触れている。(TVは見せればいつまでも見るのが赤ちゃんで、「集中している」とか「だから大丈夫」ってことはないのだ、と) 赤ちゃんには、元々すんごい能力があるんだから、それを引き出してやればいいんだ、というような論調。

以下、エッセイ。

●石坂啓 『赤ちゃんが来た』 朝日文庫
赤ちゃんエッセイの嚆矢みたいな存在だと思う。もう18年くらい前の作品。出た直後に買って、ずーっと本箱に入っていた。漫画家の石坂啓さんが、時々イラスト入りで赤ちゃんとの生活を書いている。とても冷静な文章。

「これは便利だけど、これは使わなかった」と赤ちゃんグッズの説明が役立つ(時代が違うな、と思うものもあるけれど)。

そういえば、「赤ちゃん時代はあっという間なので、楽しんでおかないと」 ということをこの間、TVで仰ってました。

●さくらももこ 『そういう風になっている』 新潮文庫
これも15年ほど前の出版直後に読んでいたのだけれど、今回、再読。相変わらず面白い。さくらももこのエッセイは、この頃のが1番いいですねぇ。妊娠中に「便秘」になった下りは大笑い。

赤ん坊ってなんだろう?と、かなりマジメに哲学するところもある。マタニティブルーについても触れている。

●北川悦吏子 『おんぶにだっこ』 文春文庫
ロンバケなどの脚本家でもある北川さんの、妊娠・出産・育児の記録。妊婦期間中ずーっと全身がかゆくて大変だったそう。マタニティブルーも体験したことも。

面白かったのは、赤ちゃん連れで歩くと、他人が声を掛けてくる、その上、年齢(月齢)を聞くことだって。オトナだったら、「何歳ですか?」と赤の他人に突然聞くなんてないのに、と。

さらに、世間のおばちゃんが赤ちゃんを利用して、ママを暗に批判する、とも書いてました。「寒いですねぇ。早くおうちに帰りたいですねぇ」みたいな。

その心は、「こんな寒い日に、赤ちゃん連れて歩くなんて」と批判が込められていると思う、というわけです。

次は「漫画」。

●大久保ヒロミ 『あかちゃんのドレイ。』(1~5巻) 講談社
0歳から4歳くらいまでの娘の成長に合わせて、子育てに奮闘する著者(漫画家)と、夫の様子。

親は、子供もドレイであると。 冷凍した魚を出したら、ぺっとされた。「いい、魚は鮮度が命なのよ」とでも言っているように(実際は、しゃべらない赤ちゃん)。 あるいは、気に入った石畳を歩くと言い張り、自宅からどんどん遠ざかっていって、延々に帰宅できないのでは?とスーパーの袋を提げながら呆然とする様、とか。

うちの母(ばあちゃん)は、あんまり面白いので、2回読んだと言ってました。

赤ちゃんがどれだけ大変か、自分中心に地球は回っていると思っている存在か(思っているわけじゃないんだけど、自然に振舞うと、オトナは振り回されるわけですね)、面白おかしく書いていて、これを読んで、妹(ママ)は、「どこんちも同じだ」とホッとしたらしい。

最後に男性の書いたものを。

●宮藤官九郎『俺だって子供だ!』 文藝春
これはいい!とてもいいです。先ごろ出版されたばかり。週刊文春で同タイトルの連載をまとめたもの。 文春で時々見ていたけれど、毎週買っていたわけじゃないので、改めて1冊を読むと、親も子もそれぞれ成長する過程が手に取るようにわかる。

奥様(振り付け師)の妊娠中から3歳の誕生日まで。3年間の記録。

赤ちゃんは、「かんぱ」というあだ名で描かれている。赤ちゃんの食欲、成長、言葉を覚える過程、社会化など、父の目で、でも、等身大に書いてある。

時々、凄く面白い「たとえ」や「表現」が出てくる。電車の中では読まないほうがいいと思う。

『かんぱは、「はいはい」ではなく、後ろに下がる方から覚えた。「いはいは」である。 』

とか、その次には、

『匍匐前進のような状態になり、表情も苦悩に満ちていて、負傷兵士に「もういい、戦争は終わったんだ」と声を掛けたくなるほど辛そう。』

とか。

最後の最後で泣けた。あとがきのいくつかの謝辞の後、

「最後にかんぱへ。生まれてきてよかったね。」

とありました。

ほろっ。泣ける。

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大学では、「教育学」を専攻していました。中でも好きだった科目が、

●幼児教育学
●児童心理学

ピアジェ(ジュエリーブランドではなく、心理学者)の「数の保存」なんてのを、「へぇ、面白い!」と思って勉強してました。

いつか身近に子供ができたら(わが子でも何でもいいんだけど)、「数の保存」を実際に試してみたい、と思ったりもしてました。

そんなわけで、「赤ちゃん」ものは 20年くらい前からよく読んでいました。「数の保存」が試せるのは、数年先になりますが、今から楽しみ。

2009年9月18日金曜日

旧ブログ記事:MRさん:医師との関係作り(2009年9月18日掲載)

製薬会社さんもクライアントのひとつです。何社かお世話になっています。

ある製薬会社では、MRに対する「アクティブ・リスニング」の研修を数回にわたって提供しました。

「多忙な医師を捕まえて、どうやって話を聞いてもらえるか」「気難しい医師とどう関係を作るか」

皆さん、それぞれに苦慮している部分があるようです。

「アイスブレーク」(緊張をほぐすためのちょっとした会話)の方法について参加者全員でブレーンストーミングしてみました。

色々なアイディアが出たので、その中から試せそうなことを明日から試してください、と1回目の研修は解散。3週間後、再度同じメンバで集合し、「実践結果」を報告しあいました。

すると、面白い例が沢山挙がりました。

●待合室でちっちゃくなって午前の外来が終わるのを待っていました。ただぼっと待っているのもなんだな、と思って、なんとなくあちこち眺めていたら、 1枚のポスターが目に留まって。そうこうする内に先生がやってきて、医局まで連れ立って歩くことに。「先生、あのポスター、先週はなかったですね」と質問したら、「え、あのポスター、気づいてくれたの?」と嬉しそうなんです。実は、そのポスターは先生がご自身で作った、患者さん向けの壁新聞みたいなものだったそうで。それで先生はその日、いつも以上に腹を割って話してくださいました。


●大学病院の無機質な廊下でかなり長時間待たされました。目の前のドアの上に掲示されているプレートが「○○機械室」とあって、あ、珍しい機械だな、と思ったんです。教授がやってきたとき、「先生、この『○○機械室』ってもしかすると・・」と尋ねると、「君たち、これに興味ある?じゃ、よかったら、見ていけば。この機械導入するの、大変だったんだよ」と中に通してくださって、ちょっと珍しい機械を見せていただくことができました。で、その日の用件は当然、別の内容だったんですが、そのことがきっかけで、その機械を使った共同研究が後日発足することになりました。

・・・・・・・・・・・・・

アイスブレークの必要性はわかるものの、何を話せばよいかわからない、という人も案外多いのですが、この例から学べることは、

★「待っている時もぼーっとするな」
★「相手に関することは、尋ねてみよ」

といったところでしょうか。

2009年9月17日木曜日

今日は、とある顧客先にて研修でした。

そこには、高校1年の時からの友達が勤務してまして、ランチタイムに、一緒にお弁当を食べてくれました。

で、ですね。 この人が携帯電話を持っていないんです。夫婦で携帯電話を持っていないんですって。

彼ら夫妻は、趣味で、テニスしていて、テニスサークルを主催してます。主催者夫妻が携帯電話を持っていないわけです。

朝7時から練習、とか、ま、色々あって、メンバから

「急に参加できなくなったとき、どうやって連絡すればいいんですか?」

と言われるのだそうです。

その答えは、

「急に参加できなくならないでね」

なんですって。

言えてる。

そういう会則にすればよいわけで。

・・・・・

それでふと思い出したんですけど、ある出版社の方とお話したときのこと。この方は、30歳くらいなんですが、「上司を見ていて、フシギなんです。携帯もメールもない時代にどうやって仕事してきたんだろう、と思って」と言いました。

ふむ。 それが疑問なのね。

ちゃんと仕事してましたよ。 回覧板とか回しちゃってね。 原稿は手書きでね。

冒頭の同窓生の彼は、「携帯持ってないし、必要ないんだ。で、俺の場合、事前準備が全てだからさ、どれだけ準備するかだな」 と言ってました。

便利になって忘れていることって沢山あると思う。それに甘えていることも。

ところで、「朝イチメール」を始めるにあたり、7月初旬に携帯を買った私。つい先日、「料金照会」をしたら、「今月の通話料 0円」 と出てきて、我ながら笑ってしまいました。

持ち越せる金額にも限界があるので、もったいないなと思い、意味なく実家に電話してみたりしました。(私の場合、通話料の料金プラン、月100円くらいのMenuがあると嬉しいような気がします)

メールもあまり使っていないので、毎朝、「朝イチメール」を受信するだけになってます。(登録されている人も10人未満。(友達少なっ!)

そういえば、「朝イチメール、始めるのでよろしくぅ」と知り合いに連絡したら、「おおー、読むよー、あ、オレ、携帯持ってないんだった」 という返事がかなりの数、来ました。

上記の彼だけでなく、私の周りの昭和30年代(1960年代というか)生まれは携帯を持ってない人、多いのです。

2009年9月16日水曜日

旧ブログ記事:上司には言いなり!?(2009年9月16日掲載)

もう何年前か思い出せないほど前の出来事です。

ある企業で「ネゴシエーション」の研修を30代後半以上向けに実施したことがあります。

会場には40人か50人か、かなりの数の3-50代が集まってこられて(ほぼ全員が男性です)、後ろのほうから席が埋まります。(セミナーや研修で、後ろに座るのってもったいないといつも思います。私は自分が参加者の場合、前のほうに陣取るので、後ろから埋まるのはとてもフシギな気がします。講師もよく見えないし、スクリーンやホワイトボードも見づらいし。ま、それはおいといて)

冒頭で「これまでどのような交渉をしてきたか?」を思い出して書くワークがありました。「誰とどんな交渉をしたか、その結果は?」を棚卸するものです。

何人かの方が全く動きません。 近づいて声を掛けると、こう仰るのです。

「内勤で、社内としか会話しないし、交渉なんかしたことない」
「失礼ですが、お仕事を始めて20年以上経っていますか?」
「30年近いけど、交渉なんか全然ないよ」
「社外の方ではなくてもいいです。上司と交渉したなんてことはないですか?」
「上司と交渉なんかするわけないでしょ。上司には、いつも言いなりだから。なぁ」

と周囲の方に同意を求めました。

うーん、困った。

「これからグループワークに移るので、ちょっとお待ちください」と言い、4-5人で「棚卸した結果」を共有していただきました。

件の男性と同じチームの30代の方がこう言いました。
「東京出張があった時、少し勤務時間をずらしてもらうと都合がよかったので、上司に交渉しました。うちはフレックスじゃないので、ローカルルールになっちゃうんだけど、上司が、『その日はそのほうがよさそうだ』と承認してくれて、出張も、勤務も、色々八方丸く収まったことがあります」

それを聞いていた最初の男性。

「上司の言いなりにずっとなっていたと思っていたけど、休暇を取るとか、仕事のやり方でうまく都合をつける場面でも”交渉”ってあるんだ、頭固すぎたなあ」

と反省の弁を述べたのでした。

「言いなりだもんなー、交渉なんか全然してないよ」と怒ったように言われた時は、どうしよう?と焦ったのですが、この方だって、まだまだ頭柔らかいな、と思ったものです。

人の意見を聞いて、反省する、なんて、頭が固すぎたらできないことなので。

だから、「参ったなあ」「扱いにくい方かも」などとすぐにレッテルを貼ってはいけないなあ、と思い直しました。

ちょっと怖そうに、怒った口調で何か言われると、結構、いや、かなり、ビビるのです。

でも、ちゃんとお話ししたら、理解し合える部分もありますよね。

2009年9月15日火曜日

旧ブログ記事:Learning bar@東大(9/11)「イマドキの大学生を考える」報告(2009年9月15日掲載)

Learning bar@Todaiのレポートです。9/11(金)17:30開場。18:00~21:00の勉強会です。

テーマは、
「みんなで【イマドキの大学生】を考える!?
-「ゆとり教育世代」のラベリングを超えて-」。

京都大学口頭教育研究開発推進センター 溝上慎一氏が講師です。青年心理学がご専門だそう。

細かいことは、いずれ主催者の中原淳さんがブログでレポートされると思うので(他力本願)、私は、「へぇ」「ほぉ」と思ったことだけ報告します。

●イマドキの大学生は、すごく勉強している(勉強=授業に出ている)
→大学生協の調査によると、95年くらいまでの学生は「学生生活の重点」が「人間関係」だったのに、95年以降は「勉学第一」になってきている

→たまたまお隣に座っていた方がK大学の先生(教育方法学がご専門だそうです)でして、「そんなに授業によく出るんですか?」と伺ったら、「そうです。だから、シラバスに『出席点30%』とか書いちゃいけないんです。僕たちが学生の時は、出席点もあったのに。」
「え?なぜですか?」
「だって、授業に出るのは、今や”当たり前”だからです。」

●学生の73%が「将来の見通し=こうなりたい!」を持っている。
その一方で、その73%のうち、35.5%が「そのためにすべきことがわかっていて、それを実行している」と言い、51.9%は、「すべきことはわかっているけど、実行はしていない」。

さらに12.6%は、「すべきことがわからないので、当然、将来に向けて日常的に何かをしている、ということはない」と回答している。

→これまた、隣のK大学の先生とお話ししたら、「今は、OB会・OG会って禁止なんですよ。名簿出せない。学生が『この会社にいるOGに会いたい』『こういう職業についているOBに会いたい』と思っても、会う術がない。連絡先がわからないから。だから、将来像は漠然と持っていても、具体的な職業生活のイメージが湧いているか、というと難しいかも。」とのこと。

個人情報保護の観点からなんだそうです。なんか、変なの。

●「人的資本(Human Capital)」→「社会的資本(Social Capital)」→次に「アイデンティティ資本(Identity Capital)」という考え方が出てきた。「私は何者か」というアイデンティティ形成が仕事や人生に役立つ資本となる、という考え方・・・だそうです。

→これについて、会場から質問が出ました。

Q:「私は何者か」の意味を考えるのは、いつ、どこで?
A:「私は何か?」を直接考えるのではなく「将来どうなっていたいのか」=将来の見通しとして考えられるものだと思う。たとえば、大学入学時に「将来の見通し」を持っているかどうかを調査したのだが、持っている学生は、1年後、半分は、「見通し」がくずれており、半分は、見通しをRenewalしている。「見通し」を持っていない学生は、1年後も持っていない。

今は、就職活動が3年になると始まってしまうので、入学時に「将来の見通し」を持っているかどうかは大きい。それが、たとえ、「高校生レベル」の考えであっても。

とのことでした。

こういう話を伺うと、私たちがメディアなどで喧伝されている「ゆとり世代」を鵜呑みにし、「ラベル」貼りをしてしまっているのかも、と反省させられます。

また、新入社員が「生き急いでいる気がする」「そんなに焦らなくてもいいのに」とよく耳にするのですが、上記のような事情が影響しているのかも知れないなとも思いました。

それから、冒頭で中原さんが問題提起をしていた言葉に「「ゆとり世代」とラベルを貼ることで、その組織の本来の課題や問題点を見えなくすることはありませんか」 「ゆとり世代と呼ばれる若手だけでなく、中堅でもベテランでも成長していない人、モチベーションが低い人もいるでしょ?」 というのがあり、大きくうなずいてしまったのでした。

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ふぅ、やっと9/11全部のレポートが終わりました。

明日から、また、ゆるゆると参ります。

*追記*

中原さんがブログにUPしてくださいました。

2009年9月14日月曜日

旧ブログ記事:PMシンポジウム2009:菊入みゆきさん「モチベーション・マネジメント」報告(2009年9月14日掲載)

PMシンポジウム2009、2日目(9/11)のレポート、続きます。

今日は、JTBモチベーションズ・菊入みゆきさんの「仕事をおもしろくする モチベーション・マネジメント」について。

午後のセッションでした。午前中、菊入さんが私のセッションに参加してくださり、午後は私が返礼?訪問を。

実は、グローバルナレッジとJTBモチベーションズさんは協業しています。私も「モチベーションUP研修」認定講師の資格を持っています。

JTBモチベーションズさんのMSQという、モチベーションの分析システムもそれなりに詳しいですし、自身で3回も受けたことがあります。

という前提はあるものの、菊入さんのお話を拝聴するのは初めてだったので、わくわくどきどきで参加しました。

最初のワーク。  「モチベーション曲線を描いてみましょう」

仕事を始めた時から今、そして1年後、3年後の予想までをグラフにするのです。→ 簡単なワークですが、「自分」を振り返るのにとても役立つので、お奨めです。お試しあれ。

その結果を元に隣同士で説明しあいます。

このワークも何回かやったことがあるのですが、これで思うのは、「ああ、私は、モチベーションが下がった出来事とか下がったこと自体をちーっとも思い出せない」ということです。

そもそも、これまでの24年間で「ああ、会社行きたくないなあー」と思ったことが一度もない、という珍しいヒトなのですが、それでも、たしか、「やる気が出ない!」と思ったことがあったはずなのに、明確に思い出せるのはたった1回。2004年の出来事だけ。

それ以外は、本当にちーっとも思い出せないのです。面白いですねー。

菊入さんが紹介された事例で「若手のやる気がない」という相談だったのを色々聞いている内に「ミドルマネージャのやる気を変えるのがよいのでは」と手を打った、というものがありました。そして、ミドルも若手もモチベーションが改善された、と。

ああ、これ、凄く思い当たります。

当社でも「若手がプロ意識なくて」とか「若手が成長しなくて」とかそういう相談をよく受けるのですが、それを聞くと、「そういう若手の先輩や上司はどうなっているのかしら?」とソボクな疑問を持つことがあります。

若手は目立つので、すぐ「なんとかしなければ」の対象になるのですが、その上の層に何かがある(何か、は、色々ですが)可能性は高いのですよね。

菊入さんの講演は、私の「早口」と違い、とてもたおやかな、優しい語り口で素敵でした。

ところで、菊入さんの著書は沢山(ほぼ全部)読んでいるのですが、中でもお奨めは、
●『会社がイヤになった やる気を取り戻す7つの物語』 光文社新書
です。

20代、30代・・・と各年代のモチベーションについて物語形式でつづってある本です。

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昨日、「週末かあさん」で、甥っ子に歌を歌ってあげ(それも断続的に数時間)、寝かしつけを数回成功させました。

それはいいんですが、今日は、その時適当に作った替え歌がリフレインしている1日でした。もちろん、仕事中は全然沸いてこないのですが、昼休みとか電車内とか。

「ぶんぶんぶん、 蜂が飛ぶ、
お池の周りで 小腹が空いたよ 
ぶんぶんぶん 腹が減る」 

おっぱい!みるく!と泣くので、思わず、そういう歌詞になってしまいました。

甥っ子は、焦った余り、あやすために抱っこしていた私の二の腕をおよそ3分もちゅぱちゅぱ吸い、「おっぱいが出てこないがなー」 とさらに泣いていました。

二の腕ぷよぷよなのをすんごく気にしていたのですが、こんな風に「おっぱいもどき」として活躍の場があって、よかった。(・・・・のか?)

2009年9月13日日曜日

旧ブログ記事:週末かあさん-おばちゃんの末路(2009年9月13日掲載)

今週も「週末かあさん」。

7月の退院直後、肌着しか持っていないというので、おばちゃん(=わたし)はせっせとBaby服を買いに行きました。

丁度夏のセール中だったので5-60センチというのをあちこちのデパートで探しては、お届けにあがりました。

Baby服の定番と言えば、ピンク、ブルー(なぜか男の子用でも、少しフリルっぽい。シャーリングとか入っちゃって)。

うちは甥っ子なので、ブルーの、それでもあまりフリフリしていないのを選んだつもり・・。

さて、誕生から3ヶ月半(修正月齢で1ヶ月半)のBabyは、しゃば生活が長くなるにつれ、はっきりとした「男顔」に。

おばちゃんがプレゼントしたお洋服を着せると、なにやら違和感が。

先日大阪に出張したところ、ホテルにいると、母(ばあちゃん)、ママ(妹)から立て続けにメール。

「今日も、おばちゃんにもらったお洋服で”おかまちゃん”でーす」(写真つき)
「おばちゃんにもらったお洋服が大きさ的には今が丁度よいのでせっせと着せています。なので、1日ごとに”おかまちゃん”でーす」(写真つき)

と。

『ああ、わかったよ。わかったよ。オトコノコらしい服を買ってこい、っちゅう意味ね』と思い、大阪のデパートに行きましたよ。

さんざん見て周り、「これなら、オトコノコらしい(=グレイ、茶色など渋い色)」と思われるものを買いましたよ。

昨日、それを届けましたよ。

ばあちゃん、ママに好評で。ま、大阪から持って返った甲斐がありました。

「おばちゃん、お洋服ありがとー。またよろしくねーって言っときなさい」と腹話術され、おばちゃんは、またプレッシャー。

これまで比較的、品行方正に生きてきた私、ここへきて、若い男に入れあげる羽目に。

札幌出張でも大阪出張でも、仕事後はデパート直行。

「Baby服」売り場をうろちょろ。お陰で、ブランド名もたいぶ覚えました。

惚れた弱みってやつですな。

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大阪のデパートで相手をしてくださったBaby服売り場の店員さん。聞けば、私と同じ「おばバカ」体験者でした。

「わかります。私も妹の子供が生まれた時は、それはもう、たくさん洋服買ってあげましたよ。可愛くてねぇ」
「そのお子さんたちは?」
「もう高校生です。」
「ちなみに、今の関係は?」
「もう、お小遣いが欲しいときだけですよ。あ、あと、”ビデオ、代わりに録画しておいて”って電話かかってくるくらいかな」
「ふーむ、そういう末路が待っているのですね」

貢いで尽くして、10数年後。”パシリ”生活が待っているのか。

2009年9月12日土曜日

旧ブログ記事:PMシンポジウム2009:「どう聴き、どう伝え、どう調整するか」報告(2009年9月12日掲載)

どう聴き、どう伝え、どう調整するか」 というテーマの2.5時間セミナー。

来場者は112名様でした。(登録は133名様だった模様)

以下のようなことをお話ししました。

●コミュニケーションには、「スキル」がある。
性格とか資質とか生来の要素ではなく、学び、活用できるものである

●普段から相手をよく知っておく、自分をよく知ってもらうことが
ミスコミュニケーションを減らすことにつながる(相手をよく知らないから、誤解したり、不調和が生じたりすることが多々ある)

●聴く態度ひとつで、話す側のモチベーションを上げることも可能
それにより、集まる情報の量だけでなく、質も上がる。

●相手の立場、と一言で言うけれど、実はすごく難しい。
何かできるとしたら、「相手の話(要望でもなんでも)」は「点」で捉えず、「ストーリー」として捉えられるといいかも

●こういうセミナーを聞くと、「ああ、この話を聞かせたいヤツがいっぱいいる」と思うものだが、「他人はそうそう変えられない」
だから、まずは、自分が何かをやってみる。自分からアクションを起してみるほうが簡単。

●アクションを起こす(スキルを試してみる)と、どうしてもすぐにはうまく行かない。
たとえば、聞こうと意識しすぎる余りに、かえって相手の話が耳に入らないこともある。

それは、「コミュニケーションの筋肉痛」であって、その状態をしばらく耐え忍べば「コミュニケーションの筋肉」ができるので、自然にスキルが使えるようになる時期がくる。

会場からの質問には、以下のようなものがありました。

●会話の始めにアイスブレークをしたいのだが、どういう観点に気をつけて話題に乗せればよいか?
●話す、書く(アウトプット)スキルを上げるには、読む、聞く(インプット)の量と質が大事だと書いてあるが、具体的にはどういう意味か?
●共感が大事だとは思うが、相手の話に共感するには、自分にも余裕が必要。気持ちに余裕がない場合、どんな風に自分の気持ちを切り替えたらいいと思うか?

演習が6回ありまして、基本的には、ペアになって同じパートナーとずっと組んでいただきました。

昨年までは、演習時間がとても短くなり反省したので、今年は、資料の分量を減らし、語り合う時間を増やしました。

いわゆる「腹落ち」をよくするためには、自分の気づきや学びを口に出して話す、隣の方の気づきや学びを耳で聞く。が重要だと思うからです。

最後に。

「コミュニケーション」というのは、生まれた時からやっていることで、皆さんそれぞれに、ご自分なりの知識や経験をお持ちです。

なので、「田中の話に共感した」部分もあれば、「田中の考えと、私の考えは違う」部分もあって当然です。

金井寿宏さん(組織行動論がご専門の)がよく著書に書かれているように「知識」を仕入れて、「経験」と照らし合わせて、それぞれが「持論」を作ればよいと思っています。

ご来場くださった方、名刺交換をさせていただいた20人くらいの方、ありがとうございました。

ぜひ、職場(やプライベートライフ)で試した成果をお聞かせくださいませ。

*当初の目的で、かつ、昨日、4時に目覚めてしまうほど気にしていた「5回笑いと取る」は、たぶん、達成できたと思います。ほっ!

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シンポジウム初日(9/10)、Jaxaの長谷川氏のセミナーを聴講しました。

PC操作のために長谷川氏に同行していた男性・・・・。

弟!

「お!君、なんでこんなところに!?」
「お姉さんこそ、なんで、こんなところに!?」

いや、別に会うのは意外でもなんでもなかったのですが。

「国際宇宙ステーション」についてのプレゼンを50分拝聴。

弟は、ずっとPCをクリックしておりました。(よく見たら、配布資料にも彼の名前が明記されていた)

セミナー後、長谷川氏も弟(正しくは義弟)も「打ち上げがあるから」とつくばに戻っていきました。

この場合の「打ち上げ」は、昨日、大きく報道されたH2Bロケットの「打ち上げ」です。

「飲み会」のこと、ではありません。

「打ち上げ」無事成功、おめでとうございます!パチパチパチ。


ところで、ロケットの「打ち上げ」が成功した場合、「打ち上げ」の「打ち上げ」があるんでしょうか?

今度、聞いておきます。

2009年9月11日金曜日

旧ブログ記事:PMシンポジウム2009(2日目)+Learning bar@東大(2009年9月11日掲載)

PMシンポジウム2009、2日目。

夕べ、寝る前に「笑いを5回は取る、なんてブログに書いちゃったしなあ、どうやって導入しようかなあ」などとつらつら考えていたら、4時に目が覚めてしまいまして。

10:00~12:30。コミュニケーションをテーマのセミナーを担当しました。

来場者は112名様と事務局の方からはお聞きしました。多くの演習があったのですが、楽しそうに臨んでくださいまして、ありがとうございます。

午後は、JTBモチベーションズ・菊入みゆきさんのセミナーを拝聴しました。

16:15に終了後、急いで、東京大学へ。 そう、今日は、「Learning bar@東大」があったのです。

17:30~21:00。Learning barにて、「イマドキの大学生を考える」というテーマで学んで来ました。

PMシンポもLearning barも多くの「気づき」「学び」があったので、報告を書きたいのですが、睡眠時間4時間で、頭が「ファイヤー」なので、日を改めて。

講演したり、講演を聴いたり、勉強会に参加して、ディスカッションしたりで、とにかく、忙しい(そして、楽しい)1日でありました。

2009年9月10日木曜日

旧ブログ記事:PMシンポジウム2009初日でした。(2009年9月10日掲載)

PMシンポジウム2009。初日。今年の登録者数は1450人とのこと。盛況ですね。PDUが取得できるイベントでもあるので、PMPをお持ちの方にはとてもよい学習機会になりますね。

さて、今日はハチャメチャな基調講演というものを初めて見ました。

50分の持ち時間で、「283ページのスライドを用意してきました!」とのっけから。 283ぺージ!?!?

「何を話すか決めていません。皆さんの様子に合わせて見せるスライドを選びます」と。

ううぅ。凄い、凄すぎる。

あっちいったり、こっちいったり。

あらかじめ資料は配布されていたのですが、それを話したり、話さなかったり。

自由すぎる。


動画が沢山あったので、ついつい身を乗り出してしまいます。 (こういうロボットがあるのかぁ・・・と、驚き、興味を持ちました。)

講演者さんは、途中で、Googleで、サイトの検索などしたりして、これまたびっくり。

基調講演で、講演者が、壇上で3回もググったのを初めて見ました。(何百人も会場にいらっしゃる状態で、です。)


伝わってきたことは、

●この方は、ロボットが大好きなのだ、ということ → プレゼンタには、これが重要なことだとよく思う
●そのロボット技術は、きちんと人間の生活に役立ててこそ、だと思って活動していらっしゃること(技術そのものが大切なのではない。それを使って、どんなサービスが提供できるか。ユーザにしたら、どんなサービスが受けられるかが大事なのだ)

です。

気持ちとポイントはわかった! (とてもとても珍しい基調講演だったのですが、)「大切なメッセージ」は受け止めましたー。

こういうイベントの基調講演は、結構堅苦しいものが多く、格調高いというか、マジメな雰囲気で進むのですが、本日のロボット博士さんは、色々なことから自由なのだなあ、と感動しました。

私も明日のセッションは、肩の力を抜いて臨みたいと思います。

2009年9月9日水曜日

旧ブログ記事:一人で悩むVS.周りに相談するの「境界線」(2009年9月9日掲載)

月曜から大阪出張してました。OJT担当者向けのフォローアップが続きます。

こんな話が出て、つくづく新人さんも大変だなあ、と思ったのでした。

「ずーっと自分で悩んでいて、あまりに長く悩むのは時間がもったいないので、たとえば、20分同じ画面を見たまま固まっているなら、先輩に質問しなさい、と指導した」

しかし、

「それで、悩む時間を短縮できたのだけれど、今度は、何でもすぐに聴きにくるようになって、考えなくなったような気もする」 と。

●ずーっと延々と考えている。もう少し周りの巻き込んで、先輩たちに相談してでも問題解決を図ればいいのに
●全然考えないで、すぐに質問しにくる。もう少し自分で悩んで考えればいいのに

この二つの間に「正解」というか、先輩たちの「期待値」はあるのでしょうが、バランスが難しいんです、たぶん、新人さんには。

何をどこまで自分で悩むべきか、何をどこから他人に相談すべきか。

「悩んでないで、相談しろよ」と言われ、「少しは自分で考えろよ」と言われる。

・・・

5年10年と仕事をしていると、たぶん、このバランスがまあまあ上手に取れるようになるのでしょうが、では、私たちは、どうやって「バランスをとる」術を身につけたのでしょう?

失敗したり、叱られたり、成功したり、褒められたりしながら、徐々に体感し、体得したのだと思うのですが、それは、どうやって行われたのか、改めて他人に説明するのは、難しい・・・。

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明日10日(木)、11日(金)2日間は、「PMシンポジウム2009」というイベントがあり、出かけてきます。

明日AMは、基調講演2つ。拝聴します。(ロボットと森ビルさんですよ!森ビルの森さん。楽しみ)

11日(金)は、AMが、自分が担当するセミナー。2.5時間。
→ 今回は、ちょっとした仕込みをしているので、それも含め、2.5時間で5回笑いを取るぞ!と意気込んでおります。

PMは、JTBモチベーションズの菊入みゆきさんのセミナーに参加します。こちらは聴講生として。
(菊入さんとは、互いに参加し合う約束をしているので、AMの私のセッションには、菊入さんが聴講してくださいます。)

今年も1500人程度の来場者が見込まれるそうです。楽しみです。

何か報告できそうであれば、このブログでレポートいたします。

2009年9月7日月曜日

旧ブログ記事:内定者から空メール(2009年9月7日掲載)

人事担当の方からお聞きした話。

内定者とはメールでのやり取りが多い現代。

あるファイル(WORD)に必要事項を書き込んで、人事部宛に送り返すよう依頼を出した。

すると、かなりの数の内定者から以下のような返信が届いたそうだ。

●タイトルなし(件名:空欄)
●本文なし
●添付ファイル(WORD)だけ添付

しかも、
●添付ファイルは、人事から送ったファイル名のままで「××書類_テンプレート.doc」のような状態である

それだけではなく、

●送信者メルアドは、誰かが瞬時には分からない記号が多く、ファイルを開けてみるまで、誰が送り返してきたものかわからない

「人事部◎◎様、

以下のとおり、××ファイルをお送りします。

よろしくお願いします。

△△大学 山田太郎」

といった記載すらない、と。

ケイタイ世代は、「空メール」を返信すると・・というサービスにも慣れていて、「件名なし」「本文なし」に違和感がないのでは?だから、こんな風な返信が来るのでは、というのが、人事の方の分析でした。

私のような(40代)人生の途中で「電子メール」に出会った世代と物心ついた時には、すでにケイタイのようなメディアがあった世代とでは、コミュニケーションに関する考え方やルール、マナーが異なるのは当然ですよね。

昨今の新入社員研修の難しいところは、この辺にもあるのかな、と思っています。

2009年9月5日土曜日

旧ブログ記事:週末かあさん-泣き顔を激写!(2009年9月5日掲載)

今週の「週末かあさん」です。(シリーズ化している!?タイトルもつけちゃいます。読者が1人以上いることがわかったので。)

ママ(わが妹)が、「なんで泣いているかわからないよぉ」「おっぱいなら、右手。オムツなら、左手を挙げてくれないか」「泣くルールを決めてほしい」などと、ちょっと悩んでおりました。


「赤ちゃんは、泣くのが仕事だからさぁー」とおばちゃん(私)は、気楽に言い、「泣いても騒いでも暴れてもかわいいねぇ。君は」と甥っ子の頭撫でたりしております。

「おむつ替えてあげているのに泣かれるんだよぉ。気持ちよくしてあげているのに」 とまだママは言っているので、「考えても見なさい。赤ちゃんが泣かなかったら、どう思う?」

「たとえば。たとえば、何があっても大笑いする赤ちゃんって、どうよ。『がははははは。うひょっひょっひょ』がお腹すいた合図とかオムツ濡れているよ、という合図だったりしたら、どうよ?真剣に取り合えないでしょうが、おかしくて」

「たとえば。たとえば、物凄く何でも激怒する赤ちゃんだったら、どうよ。『がるぅぅぅぅ~』『ぶぉぉぉぉ~』と猛り声を上げて、おっぱいアピールされたら、近づきづらいよねぇ」

「だから、やはり、泣く、がベストなんじゃあないだろーか」

と、また、適当な論理を展開していたら、ママも「そりゃそーだ」と笑っておりました。

ところで、

ママ(妹)が、数日前に、自分の赤ちゃんアルバムを見てみたそうです。40年前のもの。歴史を感じます。

一ページ目に、生まれて数日後の写真数枚。

その中に、顔中皺だらけにして、カラーだったらおそらく真っ赤な顔をしているであろう、絶叫泣き顔の自分を発見。

「ああ、うちの子と同じだ。自分もこんな顔をして泣いていたんだあ。人のこと言えない」 と反省したそうです。

今日、改めて、私もその赤ちゃんアルバムを見てみました。6歳違いなので、それなりにお姉ちゃんな風情で、生後1ヶ月の赤ちゃん(妹)をおっかなびっくり、でも嬉しそうに抱っこしている私。

生後半年で、海水浴に出かけている田中家。

妹が、「半年で、海に連れて行っているんだよぉ。信じられない。近所のスーパーが精一杯だ。親は凄い!」 と驚きの声を上げていました。

赤ちゃんアルバムは、親が楽しむためだったりもしますが、親になった時(あるいは、私のように身近に甥とか姪ができた時)、わが身を振り返る(親に感謝する)ツールとしても有用なのですねぇ。

さて、そんなわけでですね。

「赤ちゃんの写真は、ベストショット狙いが多いので、かわいい顔、笑顔(まだ、新生児微笑、ではあります)ばかりを撮っているけど、大泣き、松尾伴内風くしゃくしゃ顔も全部撮っておこう」と方針変更。

「ふぎゃー」の泣き顔動画。
「おぎゃー」の瞬間激写。

・・・

大きくなったら、見せるのじゃ。

「ほれほれ。キミは、こんなに大泣きしていたんだぞ。 母ちゃんが苦労してたんだぞ」と。

・・・

将来、絶対に嫌われるな、おばちゃん。

2009年9月4日金曜日

旧ブログ記事:仕事のそのあと。(2009年9月4日掲載)

今日は、1日休みをとって在宅です。昨年引っ越してきたマンションの2年目点検日。待機中。

1年前に引っ越した時、何回か体験した「仕事の後(あと)」について、今日は書いてみます。突然、思い出したので。

20年ぶりにほぼ全ての家具・家電を買い替えたのでしたが、家具は、新宿のO家具(わかりやすい)で担当についてくれた女性が大変よくできる人で、あれこれ手配していただきました。

引っ越しの時、結構まとまったお金が出て行くので、頭の中が多少おかしくなるものですが、「絵を買わねば」と突然思ったりして、銀座●越のギャラリーで絵まで買ってしまいました。(かなりおかしい)

その時の担当女性もこれまた大変丁寧な仕事ぶりで、親切で、希望の額装に入れ替えるのも細かく要望を聞いた上で対応してくださいました。

さて、その二人の女性が、偶然にも同じことを言ったので、「あ!」と思ったのです。

「私たちは、家具を売る仕事をして、できるだけ、お客様の住まい方に合わせていいものを提供したいと思っているのですが、その家具がその後どうなったかを見ることってまずないのです。不具合があって、どうしても訪問しないといけない場合は、もちろんお邪魔するのですが、それ以外、うまく行っている、満足していただいているという場合は、私たちが販売した家具がどうなったか、見ることがないんですよ。」

「絵をお買いになった方が、ご自宅で、どの部屋にどんな風に飾っていらっしゃるのか、って、まず見ることがないんです。どうなっているのかなあ、大切にされているのか、楽しんでくださっているのか、と気にはなるのですが。」

・・・

仕事の「後(あと)」を、二人とも見ることができない、と言うのですね。

私たち、人材育成の仕事も、研修を受講された方がその後どうなったのか?どんな風に知識や技術を実務に役立てていらっしゃるのか、をあまり見聞きすることはありません。

なので、時々、参加された方から「あの時勉強したことがこういう風に役立っています」といったメールを頂戴したり、新入社員研修であれば、数年後にカッコいいビジネスパーソンになっている姿で再会したりすると、嬉しくなります。カッコいいビジネスパーソンになったのが私たちの研修の成果だというわけではないのですが。

職種によって、自分の「仕事の後(あと)」がどうなっているのか、を見やすいものと見づらいものがあるのかも知れませんね。

それで思い出した話。

新入社員のフォローアップ研修を1月に実施した時のこと。

「入社してからこれまでの10ヶ月で嬉しかったことは何ですか?」という問いかけに対して、グループで体験の共有をする時間を設けました。

一人の男性ITエンジニアさんがこう言いました。

「ボクは、配属後すぐに先輩から、”この画面作って”と仕事を割り当てられました。新人研修で勉強した技術を組み合わせてつかうものだったので、頑張って作ったのですが、それでも相当ダメ出しも受けました。やっとOKが出て、納品したんですが、それがどうなったのかはずっとわからないままでした。ある日、先輩に伴ってユーザ先での打ち合わせに出向いた時、たまたまオフィスエリアを通り過ぎたんです。すると、事務所の方の何人かがパソコンの画面に、ちょうどボクが作ったメニュー画面を開いていたんです。その時初めて、”ああ、自分がやった仕事はこれだったのか。ちゃんとユーザがいるんだ”と実感して、とても嬉しくなりました」

ITエンジニアの仕事もまた「仕事のあと」が見づらい場合が多いのかも知れません。

この新入社員は、偶然、自分の仕事の結果を現場で見ることができたのですね。

「仕事の後(あと)」を見ることで、やりがいややる気はうんと変わってくる気がします。

先輩たちが、「仕事のあと」を見せる工夫ができたらしてやればいいし、ユーザ側もせるチャンスを作るというのも、ありかも、と思うのです。

ところで、冒頭のO家具とギャラリーの二人の女性ですが、「仕事のあと」を見せることになりました。

まず、ギャラリーの女性については、後日絵をかけるフックを買い足しに出かけた際、「現時点でこんな風に飾ってあります」という写真を持参し、見せました。 「こんな風に見ることがないので、本当に嬉しい!ありがとうございます」ととても喜んでくれました。

O家具については、ある家具の匂いが取れないと伝えたところ、「匂いをかぎにいきます。それで対処法を考えさせてください」ということになり、担当さんが来てくれました。その際、求めた家具それぞれを見せました。

「ああ、こういう配置をなさりたかったわけですね。田中さんが話されていたことの意味がやっとわかりました」とか「なるほど、これをこれと組み合わせる方法もあるのですねぇ」とひとつひとつ感慨深そうに眺めていました。

彼女は本当に「家具」が好きなんだなあ、と私も嬉しくなりました。

さて、皆さんの仕事は「仕事の後(あと)」を見たり、聞いたり、実感できたりしますか?

2009年9月3日木曜日

旧ブログ記事:若手に会議の司会を任せる(2009年9月3日掲載)

「OJT担当者向けの研修(どんな風に育成していくか、計画立てたり、スキルを学んだり)」は一段落しましたが、今度は、「OJT担当者向けのフォローアップ(現場の事例を共有したり、課題を解決したり)」が早くもスタートしました。

そんな中で聞いた話やらなにやらを。

「新入社員に定例会議の司会進行を任せている」という例。

通常、会議というのは、集まる人々の中で最も職位が上か、あるいは、その議題に最も知識や経験が豊富か、はたまた、その議題のオーナーか、といったことで議長(進行役)が決まるものだと思います。 ということは、新入社員は、上記のいずれにも当たらないので、当然のごとく、末席に座ることになります。

末席に座っただけでなく、何を話されているかわからないので、そのうち、眠くなることもあります。寝ていると叱られますが、「あまりにもちんぷんかんぷん」だと寝てしまう気持ちもわからなくもない。

それで、冒頭の「新入社員に司会を任せる」という方法が出てくるのです。

以下のメリットがあります。

●新入社員が、当事者意識を持ちやすい
●新入社員には、分からないことが数多く出てくるため、「この言葉はどういう意味ですか」「これはどういう案件ですか」と何度もSTOPし、確認しながら進めることになる。これが、他の参加者にも役立っている
●他の参加者も、実はよくわかっていないけれど、今更聞けない、と思っている用語や事象や案件があって、それを新人の特権で、臆することなく確認してくれる
●それにより、先輩たちも「実はオレもそれ聞きたかったんだ」と素直に言えたりする
●時には、先輩同士が「え、そういう意味だったの?」「勘違いしてた」などと互いの思い込みを是正できることもある
●どんなにわからなくても、何回も会議進行をしていれば、新人だって、それなりに何かが分かってくる

・・・というわけで、「上司が進行するもの」「課長が議長をするもの」という「固定観念」を打ち破り、 若手に任せてみるのも一考です。

一応、デメリットも挙げておきます。

●とにかく、時間がかかる!(分からないたびに中断するので)
→ ですから、時間に余裕がある時、育成を第一義に考える時、顧客などの部外者がいない会議の時など活用場面は限定すべきではあるでしょう

それでも、メリットはデメリットを凌駕すると思うので、試してみる価値はありますよ。

2009年9月2日水曜日

旧ブログ記事:政治への関心と投票行動と(2009年9月2日掲載)

ここ数日、お客様先の研修で、オフィスは留守してました。

ランチタイム。一人で、ご飯食べていたら、隣に4人組の若手(30前後)の男性が。どう見ても会社員。

最初から最後まで、ずーっと「選挙」と「政治」の話題です。

自民党がどうだった、とか、民主党がどうした、とか、あの議員がどうだ、とか、あの大臣はこうだ、とか。

オレは、あれが、こーなって、どーすると思っていた、とか、オレは、あっちが、ああなって、そーなるのが当然だったと思う、とか。 かなり詳しく。

マニフェスト読んだけどさ、あれ見るとどーだ(「え、読んでるの?凄い!」)、とか。

・・・・

おお、そうか、若い人も関心あるんだな。

それにしても、仕事の合間のランチタイムに、政治の話題。しかもなかなか若い人々。感心、感心・・・・。と、

引き続き会話を聞いている・・・と。

「おれ、期日前投票、行っちゃったよ」
「え?わざわざ期日前にちゃんとやったの?」
「行かなかったの?」
「俺、行ってねぇ」
「この間の都議選、行ったから、いいかと思って」
「オレは、都議選行かなかったんで、今回は、行った」

と、口々に。

4人の内、どうも2人しか投票には行ってなかったみたい。

「政治の関心度」と「投票行動」って必ずしも一致しないのね、とビックリした出来事でした。

「若者の政治離れ」と一口に言っても、色々なパタンがあるのだなあ、とフシギな気持ちになりました。彼らは、果たして、「政治から離れている」のか否か。

考えてしまう・・・。

2009年9月1日火曜日

旧ブログ記事:「それは私がやりますよ!」(2009年9月1日掲載)

これも30歳前後の若手リーダーさんの例。


上司から降りてくる大きな塊の仕事を自分で全部細かく分解して、「これはAさん」「こっちはBさん」と割り振りも考え、それからメンバを召集し、あるいは、個別に「Aさんは、これね」「Bさんはこっちをよろしく」と指示をしていた。

しかし、「相手の経験や能力」あるいは「興味」などを考慮したり、負荷分散を考えたりしての作業で、物凄く時間がかかるし、自分がすんごく考えた割に、与えられた仕事に対して、メンバは前向きに取り組んでいるようにも思えない。苦労が報われない、と思っていた。

ある時、もしや?と思い、以下のことを試してみた。

1.上司から仕事が大きな塊で降りてくる
2.メンバを全員召集してしまう
3.全員に「大きな塊」のまま仕事を見せる
4.「どうしましょう?」と尋ねる

すると、メンバの何人かが、「これはこういう風に分けてみたらどうですか?」「あ、その部分ならボクがやります」「そっちの塊は私がやってみたい」などとリーダーをよそに、勝手に割り振りを考え始め、気づいたら、全部がうまく分解され、分散されていた。

今まで、自分が何でも決めて、采配を振るわねばと思っていたけど、メンバは案外成長しているし、思った以上にやる気があったし、それに、「自分がやりますよ」と言って自分から取っていった仕事なので、成果も違う。

もっとメンバを信用して、もっとメンバに頼って、もっとメンバに任せてもいいんだなあ、と思ったら、肩の荷が軽くなった気がした。

・・・・・・

新任マネージャ、新任リーダーは、「頑張らねば」「私がしっかりせねば」と気負う部分も多いはず。

こんな風に丸腰で相談してみると、案外、メンバも意気に感じて、自分たちで動いてしまうものかも知れません。

「自分が選ぶ」感覚って重要だと思うのです。

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今気づきました。9/1ですね。ブログを始めたのが4/1。 5ヶ月経ちました。横山哲也には、「週1回の更新も難しいと思う」と言われましたが、どうだ、頻繁に更新しているぞ!→横山さん!

読んでいるのは、おそらく大半が同僚だと思いますが、ご覧くださっているお客様。ありがとうございます。