2009年9月22日火曜日

旧ブログ記事:産科医療の現場(2009年9月22日掲載)

最近、毎日チェックしているブログがあります。産科医が書いているブログです。

この一篇(↓)を偶然見かけてから、です。(いい話だなーと思って・・・)


『あめだま』
http://ameblo.jp/sanfujinka/entry-10238760835.html

この方は、フィクションを織り交ぜたブログを書きつつ、産経新聞では、マジメな連載をなさっていて、(『産科医解体新書』)文体の違いに少々戸惑いますが、産科医療の現場について、「なるほど」と思うことが沢山あります。

『毒舌ドクターBermudaの三角形な気持ち』
http://ameblo.jp/sanfujinka/

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甥っ子は、お腹にやってきた早い段階から、リスクが想定されていたので、「NICUがある病院を」ということで、周産期医療に取り組む、とある大学病院にお世話になりました。

そこで働く産科医も看護師さんも激務だなあ、と見舞いに行くたびに感じておりましたが、このブログを読むと、産科医療は大変なことになっているんだな、と改めて思います。

そういえば、引退した父が60歳の定年まで勤務していたのは、横浜のそこそこ大きな総合病院で、家族は、長いこと、その病院(の色々な科)にかかっていましたが、小児科の外来が消えたのは10年前くらいだった記憶があります。

さらに、産婦人科が「お産」をやめたのがたぶん4-5年前。でも、医師は3-4人はいました。産科がなくなり、婦人科の外来が週4日になったのが2年くらい前。この段階で医師が2人になっていたと思います。

今年はとうとう婦人科が週1回、予約診療のみ(医師1人)、となりました。

待合室には、以前多くの妊婦さんが待っていたものですが、今では、その光景も見られなくなりました。

医師の世界は、本当に過酷なのだと思いますが、患者も「じゃあ、いったいどこへ行けばいいのか」と悩むのですよね。

色々と考えさせられます。

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31週で生まれた甥っ子は、NICUに長いこといましたが、そこの看護師さんは、激務の合間に
「○○ちゃんの記録」をつけてくださっていました。

これは、授乳にやってくるママとの交換日記みたいなものですが、ママ・パパを安心させるためのツールでもあったようです。

「○○クンは、今日は、呼吸器をちょっとだけはずしてみました。凄い!」
とか
「○○クンは、泣き声が元気ですね」
とか、そんなのです。(たまにポラの写真も貼ってある。かわいいシールが貼ってあったり。)

誕生からほぼ2ヶ月経った退院日には、手型と足型を取ってくれていて、「これからはパパとママと一緒だね」みたいなことが書かれていました。

夜勤の合間などに書いてくださったのだろうと、と本当に頭が下がります。

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