2009年9月27日日曜日

旧ブログ記事:週末かあさん-先輩達の苦労と努力(2009年9月27日掲載)

私が社会人になった頃は、育児休業制度がまだなく、産休があっただけでした。

産前6週、産後8週。ってことは、ほぼ2ヶ月の赤ちゃんを保育園などに預けて、仕事を復帰する、というわけです。

20年くらい前のこと。その頃は結婚していたので、予習しておこうと思い、「生後2ヶ月の赤ちゃんというのは、どのくらいなのだろう」と、大学の同級生に頼んで見せてもらいに行ったことがありました。

「わ、小さい。この段階で預けて仕事するのかあ」と思った記憶があります。(結果的に「わが子」はいませんが)

同じ頃、勤務先では、先輩が出産し、産後8週で復帰してきました。

当然、授乳期間中で、どうしていたか、というと、会議室ひとつを昼休みに毎日予約して、ランチしつつ搾乳(搾乳という言い方もなんですが)。それを職場の冷凍庫に入れて、帰宅時に持ち帰る・・・といった工夫をしていました。全員で使う冷蔵庫ですが、誰も話さないけれど、冷凍庫の扉は開けない、という不文律もできて。

ある日、その先輩が顧客先で研修を担当することになり、搾乳が課題になりました。上司に相談し、営業担当者から先方の研修担当者に話してもらうことにしました。先方担当者は快く以下の対応をしてくださいました。

●ランチタイムに鍵のかかる会議室をひとつ使わせていただく
●冷凍庫を研修終了時間まで貸していただく

先輩は、そうやって、お子さん(というか、Baby)を育てつつ、仕事をしていました。

育児休業や育児時短が3歳まで認められている企業もあるそうですが、それでも、育児と仕事の両立は、相当大変なことでしょう。

生後8週での復帰は、どれほど苦労があっただろう、と今にして思います。

私は若すぎて、想像力もあまり働かず、何もサポートできていなかったかも知れません。

86年入社の私は、男女雇用機会均等法初年度組ですが、当時は、色々な混乱や混沌が自社でも友人の勤務する企業でも沢山あったことを覚えています。

その中で、先輩たちは、それぞれに頑張って「女性が働く礎」を作ってくださったのだということを忘れてはいけないなあ、と思ったりします。

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