「あるある」「そうそう」だったり、「なるほど、そういうことね」だったり、「うん、わかった。覚悟しておこう」だったり。
それぞれに共感したり、心の準備ができたり、「同じ現象があるのね」と安心したり。 (未知なことへの不安が大きい育児において、こういう本が凄く役立つことを今回初めて知りました。)
私が購入し、購入者特権で先に読み、次にママ(妹)へ。さらに、母(ばあちゃん)もたまに読むという。あ、もちろん、パパ(義弟)も読んでます。
面白かったなーというのを以下にご紹介。(いずれも、今は手元にないので、記憶をたどって書きます。なので、引用は全く正確ではありません。)
まずは、マジメな本から。
●小西行郎 『赤ちゃんと脳科学』 集英社文庫
いやあ、これは、勉強になった。赤ちゃんには、こういう能力が備わっている、を脳科学者の視点から解説。早期教育、TVを見せる育児の影響についても触れている。(TVは見せればいつまでも見るのが赤ちゃんで、「集中している」とか「だから大丈夫」ってことはないのだ、と) 赤ちゃんには、元々すんごい能力があるんだから、それを引き出してやればいいんだ、というような論調。
以下、エッセイ。
●石坂啓 『赤ちゃんが来た』 朝日文庫
赤ちゃんエッセイの嚆矢みたいな存在だと思う。もう18年くらい前の作品。出た直後に買って、ずーっと本箱に入っていた。漫画家の石坂啓さんが、時々イラスト入りで赤ちゃんとの生活を書いている。とても冷静な文章。
「これは便利だけど、これは使わなかった」と赤ちゃんグッズの説明が役立つ(時代が違うな、と思うものもあるけれど)。
そういえば、「赤ちゃん時代はあっという間なので、楽しんでおかないと」 ということをこの間、TVで仰ってました。
●さくらももこ 『そういう風になっている』 新潮文庫
これも15年ほど前の出版直後に読んでいたのだけれど、今回、再読。相変わらず面白い。さくらももこのエッセイは、この頃のが1番いいですねぇ。妊娠中に「便秘」になった下りは大笑い。
赤ん坊ってなんだろう?と、かなりマジメに哲学するところもある。マタニティブルーについても触れている。
●北川悦吏子 『おんぶにだっこ』 文春文庫
ロンバケなどの脚本家でもある北川さんの、妊娠・出産・育児の記録。妊婦期間中ずーっと全身がかゆくて大変だったそう。マタニティブルーも体験したことも。
面白かったのは、赤ちゃん連れで歩くと、他人が声を掛けてくる、その上、年齢(月齢)を聞くことだって。オトナだったら、「何歳ですか?」と赤の他人に突然聞くなんてないのに、と。
さらに、世間のおばちゃんが赤ちゃんを利用して、ママを暗に批判する、とも書いてました。「寒いですねぇ。早くおうちに帰りたいですねぇ」みたいな。
その心は、「こんな寒い日に、赤ちゃん連れて歩くなんて」と批判が込められていると思う、というわけです。
次は「漫画」。
●大久保ヒロミ 『あかちゃんのドレイ。』(1~5巻) 講談社
0歳から4歳くらいまでの娘の成長に合わせて、子育てに奮闘する著者(漫画家)と、夫の様子。
親は、子供もドレイであると。 冷凍した魚を出したら、ぺっとされた。「いい、魚は鮮度が命なのよ」とでも言っているように(実際は、しゃべらない赤ちゃん)。 あるいは、気に入った石畳を歩くと言い張り、自宅からどんどん遠ざかっていって、延々に帰宅できないのでは?とスーパーの袋を提げながら呆然とする様、とか。
うちの母(ばあちゃん)は、あんまり面白いので、2回読んだと言ってました。
赤ちゃんがどれだけ大変か、自分中心に地球は回っていると思っている存在か(思っているわけじゃないんだけど、自然に振舞うと、オトナは振り回されるわけですね)、面白おかしく書いていて、これを読んで、妹(ママ)は、「どこんちも同じだ」とホッとしたらしい。
最後に男性の書いたものを。
●さくらももこ 『そういう風になっている』 新潮文庫
これも15年ほど前の出版直後に読んでいたのだけれど、今回、再読。相変わらず面白い。さくらももこのエッセイは、この頃のが1番いいですねぇ。妊娠中に「便秘」になった下りは大笑い。
赤ん坊ってなんだろう?と、かなりマジメに哲学するところもある。マタニティブルーについても触れている。
●北川悦吏子 『おんぶにだっこ』 文春文庫
ロンバケなどの脚本家でもある北川さんの、妊娠・出産・育児の記録。妊婦期間中ずーっと全身がかゆくて大変だったそう。マタニティブルーも体験したことも。
面白かったのは、赤ちゃん連れで歩くと、他人が声を掛けてくる、その上、年齢(月齢)を聞くことだって。オトナだったら、「何歳ですか?」と赤の他人に突然聞くなんてないのに、と。
さらに、世間のおばちゃんが赤ちゃんを利用して、ママを暗に批判する、とも書いてました。「寒いですねぇ。早くおうちに帰りたいですねぇ」みたいな。
その心は、「こんな寒い日に、赤ちゃん連れて歩くなんて」と批判が込められていると思う、というわけです。
次は「漫画」。
●大久保ヒロミ 『あかちゃんのドレイ。』(1~5巻) 講談社
0歳から4歳くらいまでの娘の成長に合わせて、子育てに奮闘する著者(漫画家)と、夫の様子。
親は、子供もドレイであると。 冷凍した魚を出したら、ぺっとされた。「いい、魚は鮮度が命なのよ」とでも言っているように(実際は、しゃべらない赤ちゃん)。 あるいは、気に入った石畳を歩くと言い張り、自宅からどんどん遠ざかっていって、延々に帰宅できないのでは?とスーパーの袋を提げながら呆然とする様、とか。
うちの母(ばあちゃん)は、あんまり面白いので、2回読んだと言ってました。
赤ちゃんがどれだけ大変か、自分中心に地球は回っていると思っている存在か(思っているわけじゃないんだけど、自然に振舞うと、オトナは振り回されるわけですね)、面白おかしく書いていて、これを読んで、妹(ママ)は、「どこんちも同じだ」とホッとしたらしい。
最後に男性の書いたものを。
●宮藤官九郎『俺だって子供だ!』 文藝春秋
これはいい!とてもいいです。先ごろ出版されたばかり。週刊文春で同タイトルの連載をまとめたもの。 文春で時々見ていたけれど、毎週買っていたわけじゃないので、改めて1冊を読むと、親も子もそれぞれ成長する過程が手に取るようにわかる。
奥様(振り付け師)の妊娠中から3歳の誕生日まで。3年間の記録。
赤ちゃんは、「かんぱ」というあだ名で描かれている。赤ちゃんの食欲、成長、言葉を覚える過程、社会化など、父の目で、でも、等身大に書いてある。
時々、凄く面白い「たとえ」や「表現」が出てくる。電車の中では読まないほうがいいと思う。
『かんぱは、「はいはい」ではなく、後ろに下がる方から覚えた。「いはいは」である。 』
とか、その次には、
『匍匐前進のような状態になり、表情も苦悩に満ちていて、負傷兵士に「もういい、戦争は終わったんだ」と声を掛けたくなるほど辛そう。』
とか。
最後の最後で泣けた。あとがきのいくつかの謝辞の後、
これはいい!とてもいいです。先ごろ出版されたばかり。週刊文春で同タイトルの連載をまとめたもの。 文春で時々見ていたけれど、毎週買っていたわけじゃないので、改めて1冊を読むと、親も子もそれぞれ成長する過程が手に取るようにわかる。
奥様(振り付け師)の妊娠中から3歳の誕生日まで。3年間の記録。
赤ちゃんは、「かんぱ」というあだ名で描かれている。赤ちゃんの食欲、成長、言葉を覚える過程、社会化など、父の目で、でも、等身大に書いてある。
時々、凄く面白い「たとえ」や「表現」が出てくる。電車の中では読まないほうがいいと思う。
『かんぱは、「はいはい」ではなく、後ろに下がる方から覚えた。「いはいは」である。 』
とか、その次には、
『匍匐前進のような状態になり、表情も苦悩に満ちていて、負傷兵士に「もういい、戦争は終わったんだ」と声を掛けたくなるほど辛そう。』
とか。
最後の最後で泣けた。あとがきのいくつかの謝辞の後、
「最後にかんぱへ。生まれてきてよかったね。」
とありました。
ほろっ。泣ける。
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大学では、「教育学」を専攻していました。中でも好きだった科目が、
●幼児教育学
●児童心理学
ピアジェ(ジュエリーブランドではなく、心理学者)の「数の保存」なんてのを、「へぇ、面白い!」と思って勉強してました。
いつか身近に子供ができたら(わが子でも何でもいいんだけど)、「数の保存」を実際に試してみたい、と思ったりもしてました。
そんなわけで、「赤ちゃん」ものは 20年くらい前からよく読んでいました。「数の保存」が試せるのは、数年先になりますが、今から楽しみ。
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