「リーダーシップ」研修では、OJT(実践)期間を挟んで、3-4週間後に報告会を兼ねたフォローアップ研修を行うケースがよくあります。
実践結果として報告された内容を、過去の記録からご紹介します。
●会議でメンバの発言が極端に少ないことを心配していたリーダー
<やってみたことと成果>
「会議中に、自分からおのおのを指名することにした。名前を呼ぶと、誰もが案外発言するものだとわかった」
「会議中に、自分からおのおのを指名することにした。名前を呼ぶと、誰もが案外発言するものだとわかった」
→ この例では、「皆、何かある?」「質問がある人?」などと聞いていたのを「◎◎さんはどう思う?」と名指ししてみたわけです。黙っているからと言って考えがないわけではなく、発言のチャンスを作ってもらえるとここぞとばかりに意見を言うのですね。
●指示通りに動いてくれないことがあると嘆いていたリーダー
<やってみたことと成果>
「メールと口頭での指示とを組み合わせてみた。間違いがないように期日とか成果物の仕様などメールに書き、具体的な話は口頭で行った。その結果、認識のずれが激減し、手戻りもほぼなくなった。」
→ メールでどれほど正確に書いたつもりでも、受け手の枠組みで文章を読むため、どうしても誤解が生じることがあります。双方向のやり取りでその誤解の種や芽を摘んでしまうことで、成果が出るようになったのでしょう。
●メンバがまずい状況を隠しがちなんです、というリーダー
<やってみたことと成果>
「レビュー会議の際、最初に褒めると、その後本音を言ってくれるようになった。」
→ それまでは、「ダメ出し」を多くなさっていたそうです。たしかに、品質とか納期とか懸案事項が山積みの状況では、褒めるという気持ちの余裕はなかったのかも知れません。この例では、「ありがとう」「いいところに気づいたね」「さすが」などという言葉をまずは発するようにしたそうです。
すると、「実は、疑問が」とか「不安に思っていることがあるんですけど」といった発言が出やすくなって、問題に早く対処できるようになったとのことです。
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その他、こんな報告もありました。
●「リーダーシップ」といったことを意識して行動していると、徐々に周囲が気になるようになりました。たとえば、他人はどんな風に振舞っているのだろう?と同じような立場の人を観察するようになりました。
●「自分ができることは何だろう?」と毎日考えるようになりました。
プレイング・リーダーさんたちの多くは20代後半から30代半ばくらいの、今が「旬」な感じの方たちです。 こうやって、「試行錯誤」しながら、一歩ずつ前進するんですね。
多くの報告や感想を聞くことで、講師の私もとても大きな学びを得ることができます。
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