2009年9月3日木曜日

旧ブログ記事:若手に会議の司会を任せる(2009年9月3日掲載)

「OJT担当者向けの研修(どんな風に育成していくか、計画立てたり、スキルを学んだり)」は一段落しましたが、今度は、「OJT担当者向けのフォローアップ(現場の事例を共有したり、課題を解決したり)」が早くもスタートしました。

そんな中で聞いた話やらなにやらを。

「新入社員に定例会議の司会進行を任せている」という例。

通常、会議というのは、集まる人々の中で最も職位が上か、あるいは、その議題に最も知識や経験が豊富か、はたまた、その議題のオーナーか、といったことで議長(進行役)が決まるものだと思います。 ということは、新入社員は、上記のいずれにも当たらないので、当然のごとく、末席に座ることになります。

末席に座っただけでなく、何を話されているかわからないので、そのうち、眠くなることもあります。寝ていると叱られますが、「あまりにもちんぷんかんぷん」だと寝てしまう気持ちもわからなくもない。

それで、冒頭の「新入社員に司会を任せる」という方法が出てくるのです。

以下のメリットがあります。

●新入社員が、当事者意識を持ちやすい
●新入社員には、分からないことが数多く出てくるため、「この言葉はどういう意味ですか」「これはどういう案件ですか」と何度もSTOPし、確認しながら進めることになる。これが、他の参加者にも役立っている
●他の参加者も、実はよくわかっていないけれど、今更聞けない、と思っている用語や事象や案件があって、それを新人の特権で、臆することなく確認してくれる
●それにより、先輩たちも「実はオレもそれ聞きたかったんだ」と素直に言えたりする
●時には、先輩同士が「え、そういう意味だったの?」「勘違いしてた」などと互いの思い込みを是正できることもある
●どんなにわからなくても、何回も会議進行をしていれば、新人だって、それなりに何かが分かってくる

・・・というわけで、「上司が進行するもの」「課長が議長をするもの」という「固定観念」を打ち破り、 若手に任せてみるのも一考です。

一応、デメリットも挙げておきます。

●とにかく、時間がかかる!(分からないたびに中断するので)
→ ですから、時間に余裕がある時、育成を第一義に考える時、顧客などの部外者がいない会議の時など活用場面は限定すべきではあるでしょう

それでも、メリットはデメリットを凌駕すると思うので、試してみる価値はありますよ。

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