2009年9月18日金曜日

旧ブログ記事:MRさん:医師との関係作り(2009年9月18日掲載)

製薬会社さんもクライアントのひとつです。何社かお世話になっています。

ある製薬会社では、MRに対する「アクティブ・リスニング」の研修を数回にわたって提供しました。

「多忙な医師を捕まえて、どうやって話を聞いてもらえるか」「気難しい医師とどう関係を作るか」

皆さん、それぞれに苦慮している部分があるようです。

「アイスブレーク」(緊張をほぐすためのちょっとした会話)の方法について参加者全員でブレーンストーミングしてみました。

色々なアイディアが出たので、その中から試せそうなことを明日から試してください、と1回目の研修は解散。3週間後、再度同じメンバで集合し、「実践結果」を報告しあいました。

すると、面白い例が沢山挙がりました。

●待合室でちっちゃくなって午前の外来が終わるのを待っていました。ただぼっと待っているのもなんだな、と思って、なんとなくあちこち眺めていたら、 1枚のポスターが目に留まって。そうこうする内に先生がやってきて、医局まで連れ立って歩くことに。「先生、あのポスター、先週はなかったですね」と質問したら、「え、あのポスター、気づいてくれたの?」と嬉しそうなんです。実は、そのポスターは先生がご自身で作った、患者さん向けの壁新聞みたいなものだったそうで。それで先生はその日、いつも以上に腹を割って話してくださいました。


●大学病院の無機質な廊下でかなり長時間待たされました。目の前のドアの上に掲示されているプレートが「○○機械室」とあって、あ、珍しい機械だな、と思ったんです。教授がやってきたとき、「先生、この『○○機械室』ってもしかすると・・」と尋ねると、「君たち、これに興味ある?じゃ、よかったら、見ていけば。この機械導入するの、大変だったんだよ」と中に通してくださって、ちょっと珍しい機械を見せていただくことができました。で、その日の用件は当然、別の内容だったんですが、そのことがきっかけで、その機械を使った共同研究が後日発足することになりました。

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アイスブレークの必要性はわかるものの、何を話せばよいかわからない、という人も案外多いのですが、この例から学べることは、

★「待っている時もぼーっとするな」
★「相手に関することは、尋ねてみよ」

といったところでしょうか。

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