2010年3月9日火曜日

旧ブログ記事:「ツール」によって「概念」が変わる(2010年3月9日掲載)

「待ち合わせ」という概念は、ケイタイによって大きく変貌したと思う。

19時ハチ公前。・・・

19時にハチ公前にいなければ置いてきぼりを食う羽目になったのは、昔のこと。

今や、「おお、19時ねぇ」「だいたいその時間に行くわ」「あとはケイタイで」・・・。 ふむ。

「電話の取り次ぎ」という概念も、ケイタイによって大きく変貌したと思う。

「はい、父ですね。少々お待ちください」といった言葉を生まれてから、就職するまで一度も口にしたことがない人もいる可能性はある。

なぜなら、家族全員1台ずつケイタイを持っているから。

「会社の固定電話は人差し指で切るんだよ」と教えたら、「電話って親指で切るもんじゃないんだあ」と驚かれる・・・という可能性もある。

フックを押してから、受話器を載せる・・・。2アクションあることに慣れるまでには時間もかかるだろう。

物心ついた時にはケイタイがあった・・・という世代にビジネスマナーを教えるのは、かなり手間のかかることではあります。

職場の上司や先輩も、そこに苦労するわけですが、これって、別に若者が悪いわけじゃ、ないのです。

そこにツールがあったから。

知らないことは教える。ただ、それだけなのですよねぇ。

新入社員研修を担当していると毎年、「あ、それももしかすると、初めて?」と思うことを発見します。今年は何を発見することでしょうか?

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