2010年3月17日水曜日

旧ブログ記事:「ら抜き」とか「さ入れ」やら(2010年3月17日掲載)

「ら抜き」言葉が気になりますか?気になりませんか?
ご自身は、「ら抜き」言葉を遣いますか?遣いませんか?

「ら抜き」を遣わない私は、他人の「ら抜き」も気になるほうです。

新入社員研修の打ち合わせをしていると、多くの人事・人材開発担当者から

”ら抜き”はNGだと指導してください

と依頼されます。

やはり、まだまだ気になる方が多いようです。(一般に、「若い人ほど、ら抜きを使う」と思われているようですが、60代でも70代でも「ら抜き」で話す方はいらっしゃるので、必ずしも、「若者だから」ではないのですが。)

気になる方が多いことは、TVのテロップは、話者が「オリンピックに出れてよかった」と話したとしても、「オリンピックに出られてよかった」と直した上で表示されていることからもわかります。(そして、テロップの場合は、「絶対に直してやる!」というほどの強い意思を感じますね。)

最近は、この「ら抜き」に加え、「さ入れ」も”注意してください”の仲間入りをしました。

「読まさせていただく」

と「さ」が入ることを「さ入れ」と言います。

これは、”ら抜き”以上に幅広い年齢で使われています。

企業トップの記者会見を見ていても「さ入れ」は頻繁に出てきます。敬語を遣おうとし過ぎると出てきてしまうようです。

「新入社員研修」で「コミュニケーション」や「マナー」のプログラムを担当する場合、「ら抜き」「さ入れ」はきちんと指導を(NG例として)!という企業が本当に多いので、私達講師も自分の言葉遣いを見つめ直す必要があります。

言葉は生き物なので、目くじら立てなくても・・という話もありますが、まだ過渡期である「ら抜き」「さ入れ」はこれからも当分の間は、「NGとして指導してください」リストに入るものと思われます。(気になる方がまだまだいらっしゃるわけで・・・)

講師もうっかり遣うケースがあるので、現在、新入社員研修担当者間では、”「ら抜き」「さ入れ」相互注意キャンペーン中”です。(私があっちこっちで注意しまくる、というものですが・・・)

「ホワイトボードが見れないので、前の席に移らせていただいていいですか?」なんてのが、NGというわけです。

「どこがいけないの?」と違和感を持たない世代には、教えるのも大変ですね。

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