2010年3月7日日曜日

旧ブログ記事:『日本人の知らない日本語2』を読んだ!(2010年3月7日掲載)

大変ヒットしているらしい『日本人の知らない日本語2』を読みました。

日本語教師をしている著者が、日本語を学ぶ外国人生徒との間で交わされる会話から日本語を解説していく本です。漫画が中心です。

タイトルの通り、「なるほど、なるほど」と思うことが多く、日本人で日本語がネイティブでも知らないことは多いなあ、とつくづく思いました。

途中に「畳化(たたみか)したと思うとき」というコーナーがあって、「外国人が日本人化したなあと自覚する瞬間とは」がコラムのように出てきます。

○本にカバーを掛けてもらうとき
○タクシーのドアが開くのを待ってしまうとき

など、日本文化に馴染みすぎた結果の行動が挙げられています。これまたなるほどです。

この本を読んで思い出した話。

DEC時代の同僚が教えてくれたのですが、アメリカ本社から講師がやってきて何やら技術のトレーニグがあったそうです。

日本通のアメリカ人講師は、用意された通訳に頼らず、自分で講義をしようとするのですが、それほど上手ではないので、時々、何を言っているのか、日本人である受講者はわからないこともありました。

特に、演習の指示をする際の一言には、悶絶するほど可笑しかった、というのです。

「ソレデハ、ミナサマガタハァ、ヤッテミロ」

かならず、そう言うのだと。

「それでは、皆様方は」までは「超」つきの丁寧さなのに、「ヤッテミロ」とラフな命令口調になる。

たぶん、”Try it”などの直訳なのでは?と彼女は言っていましたが、毎度毎度、演習の度に、
「ソレデハ、ミナサマガタハァ、ヤッテミロ」
と言われ、笑いを我慢するのに必死だったそうです。(「しかも、誰も笑わないんだよぉ」と言ってました。)

この本にも、そういう面白い例が多々登場します。

「1」のほうも読んでみよう。

●蛇蔵&海野凪子 著『日本人の知らない日本語2』メディアファクトリー

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