2010年3月3日水曜日

この時期、新入社員研修やらOJT担当者研修に関する、社内外での打ち合わせが続いています。

どうしても気になることがあります。  新入社員を「子」と呼ぶこと、です。

社内でもそういう表現をする者がいるので、気づいたら注意するのですが、世間一般に、「子」と呼ぶ人は本当に多いのです。

「去年、そういう子がいたので、今年は注意して観察したい」
「質問してくる子がいました」
「今年は、内定者懇親会で、●●をした子がいました」  など。

新社会人は、「子」ではないはずです。

「学生とビジネスパーソンは違うよ」といった意識付けの研修を行ったり、「ビジネスパーソンとして振舞うように」と厳しく伝えたりする一方で、「子」と呼ぶことに矛盾を感じます。

先日、このブログで紹介した、「文化審議会答申」の『敬語の指針』には、こうありました。
(大切なことだなあと思いますので、再度同じ引用をいたします。)(P.5より引用)

「敬語は、話し手が、相手や周囲の人と自らの間の人間関係をどのようにとらえているかを表現する働きも持つ」

「敬語は、言葉を用いる人の、相手や周囲の人やその場の状況についての気持ちを表現する言語表現として、重要な役割を果たす」

・・・

「子」と呼んだ瞬間に、相手を下に見ているわけですし、相手を「子ども扱い」する表現だと周囲から捉えられてしまうのですねぇ。

気をつけたいと思う言葉です。(というようなことを、社内の勉強会では、口をすっぱく伝えております)

0 件のコメント:

コメントを投稿